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カーボンニュートラルの考えに基づいた商品開発

 

名前 T.Hさん
年齢 40
所属 某石油化学会社開発センター研究所員
研究分野 均一触媒、環境化学
最終学歴 大阪大学大学院前期課程
趣味・特技 スノーボード
格言 天才は1%の努力と99%の天分である

(by ニコラ.テスラ)

 

インタビュー内容

この道を選んだ理由(前ページ)

研究に関して(前ページ)

研究 環境・生活について

学習とインターネット

目標、アドバイス

 

研究環境、生活


ブレビ:それでは、研究する環境、生活についてお聞きしたいと思います。現在、T.Hさんが主に使っている分析機器はどのようなものですか?またその研究に関わっている人数(チーム?)、について教えていただけますか?さらに、1日のスケジュールというか流れがあれば(研究者の日々の生活を伝えたいため)教えていただけますか?

T.H:良く使うのはガスクロマトグラフィー(GC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)NMRIR示差熱量分析計(DSC)です。殆ど自分で測りますが場合によっては専門家に依頼する事もあります。私の研究は2名で行なっております。
  私は実験の指示と取りまとめ、たまに時間が空いたときに実験します(時々手を動かさないと事務ばっかりでは狂ってしまいそうになるので無理やりにでも実験しています)。もう一方は女性で私の指示を受けて主に実験してもらっています。一日の流れですが特に決まったものはありません。やる事は事前に決めていますので朝方その日の実験内容を確認し危険個所やポイントを確認するだけです。変更があったときには都度説明しています。


  月1回マネージャーに対する報告会がありその資料は前日を含めた三日位で私が作成し説明を行ないます。想定外の大きな変更点が発生した場合は都度マネージャーに報告しその指示を仰ぐ事になっていますが、まだやった事はありません。後は突発的にお偉いさんに説明する事が発生する場合がありますが月一で資料を作っていますのでそれで対応すれば事足ります。
 

  この様に言うと非常に良い環境ですいすい研究している様ですが、実際は研究以外の雑用がとても多いのでいつも時間に追われています。

ブレビ:そうですか。2名で行っているとはびっくりしました。話はちょっと異なりますが、企業では用いる薬品や実験操作等に関しての危機管理が徹底しているという話を良く聞きますが、その点についてはどうでしょうか?

 

T.H:その点に関しましては大学とは比べ物にならないくらい徹底しています。

 

  その理由は2つあります。1つは企業では研究者も一応労働者でありますから労働安全衛生法により守られると言う事です。もう1つは危機管理の基準を化学を知らない人が作るからです。
 

  また以下のような考えも少なからず正解だと思えます。大学などの研究機関では基本を知らない人はそもそもいらっしゃらないわけですが企業はいろんな知識レベルの方がいらっしゃいます。その為危機管理基準の最低レベルを引き下げておく必要があるわけです。
 

 

ブレビ:学習について少し質問させていただきます。なにか、化学に関する書籍でおすすめのものや普段読まれているものがあれば教えてください。ま た、インターネットで化学に関して検索やそのようなサイトに行ったりします か?もし、普段行っているサイトや研究、学習に使えるサイトがあれば教えてください。


T.H: 専門性の深いものとしては雑誌類ですが特にこれはと言うものはありません。ただ、いちいち目を通すのは面倒なのでAlertsをよく利用します。ご存知でしょうがACSなどの出版物は最新発行物の題名と著者名だけをメールで送信してくれる無料のサービスがあります。メールされてくるものの中から有用なものだけをピックアップしています。良く使うサイトはaistのスペクトルデーターベースです。

 

ブレビ:そうですか。ACSのAlertsは確かに便利ですね。また、オンラインで無料で利用できるスペクトルデータベースというものはなかなかないですからこのようなサイトが増えてくれると良いと思います。

T.H:学習にかんしてはあまり専門的な事柄を学んで行こうと言う事はやっておりません。しかし、基本的な事柄については反復的に学習しております。教科書は常に側で見れる様にしていますし、実験化学講座も実験室に備え付けてあります。最近は何か知りたい事があったらGoogleなどで調べれば概要はすぐにわかるようになってきましたので便利になったと思います。調べて本が欲しいときもAmazonに頼めば数日で手に入りますから(先立つものがあったら)言う事ありませんね。

 

ブレビAmazonは洋書でもすぐに手に入るため私自身も多用しています。しかも洋書の場合、値段が上下しますが、一般的に他で買うよりも安いのも魅力ですね。

 

目標とアドバイス


ブレビ:最後になります。今、研究に関して、こういうことがしたいという目標や夢のようなものはありますか?また、今後、同じような分野に進む方に対して、こうしたらよいとかこういう知識は必要だとか心構えであるとかなんでもよいのでコメントのようなものをお願い致します。
 

T.H:自分的にはエネルギー関係の研究がしてみたいですね。実は上司にこの線で提案をした事があるのですが、あまりに荒唐無稽と取られたみたいでまあがんばれよといわれた経験があります。突飛な事を言う時には何か具体的な証拠のようなものがあった方がよさそうです。
 

上司も想像もできないような事を承認できるはずは無いですものね。この時の提案はそのような証拠も出せないくらい突拍子も無いものでしたからしょうがありませんでしたが(現在はアンダーグラウンドで進行させております)。

 

ブレビ:そうですか。やっぱり裏実験は大切だと思います。実際自分でもある程度の結果がでているか、よっぽど信頼性、実現性のある情報しか信頼できないですから。

T.H:後進の方へのコメントは2点あります。先ずは専門性より基本に重点をおいた学習という事です。ジョーンズ酸化スワン酸化を知らない人が新規酸化方法を開発できるとは思えません。スモーリーやクロトーがC60をみつけたのも何が起こっているのかを基本に立ち返って見る目を養っていたからだと考えます。専門性ばっかり追っていては目の前の新発見を見逃してしまう事が多いと考えるのです。私がそうやって何かを発見していれば説得力があると思うのですが化学はそう甘いものではありません。


2つ目は努力したからと言って必ず報われるものではない事を理解する事です(企業関係の方ならば必ず経験あると思いますが特許関係は特にそうです)。理解した上で重要なのは同じ努力でいかに多く糧を得られたかということです。ある発明に必要な糧の量を定量化する事は不可能ですが、大いに越した事は無いとは容易に理解できると思います。
つまり研究者として認められるにはその人がどのくらい努力していたかではなくどのくらい多くの糧を得ているかと言う事と考えるのです。

 

ブレビ:以上でインタビューの方は終わりになります。ありがとうございました。

 

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