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海外留学〜フルオラスケミストリーに関する研究〜 1/2

 

名前 Mさん
年齢 38
所属 大学助手

University of Pittsburgh (Research Associate)

研究分野 有機合成
最終学歴 修士卒(論文博士)
趣味・特技 子供と遊ぶこと、映画鑑賞
格言 Chance favors the prepared mind. (by Pasteur)

 

インタビュー内容

この道を選んだ理由(前ページ)

研究に関して (前ページ)

留学先環境・生活

夢と目標

 

 


ブレビ:それでは、続いて、留学先についてお聞きしたいと思います。留学先はどのようにお決めに なったのですか?また、留学先の環境は?(研究者、設備等)

Mさん :大学にいた時にCurran教授が来られて講演をされたことがありました。恥ずかしながら当時の私は英語が全く聞き取れなかったのですが(今でもあまり自身無いんですけどね(笑))、どういうわけか研究内容はほぼ全て理解できました。それぐらい Curran教授 のプレゼンテーションはわかりやすくインパクトのあるものでした。言葉の壁を超えた素晴らしい研究発表に目からうろこが落ちた気がしましたね。向こうは私のことなどは知らんでしょうが、あの時から私は勝手にCurran先生には一目置いていまして、今回留学の機会を与えられた時にすぐにアプライしました(このアプライ時も恩師の先生に大変お世話になりました)。

 

Curranはピッツバーグ大学の Chevron Science Center (写真1)の中にあります。過去にShevronにはDanishefskyや Rebek や Houk などもいました。現在の有機化学系では Wipf、Wilcox がいます。最近の学生のうわさでは近いうちに Hartwigが移ってくるといううわさがありますが定かではありません。

 

設備等は大学としては申し分ないと思います。NMR, LCMSなどは他のグループとも共通で使用しますが、液クロ、GC、IR などは部屋で管理しています。ドラフトも一人に1台ずつ与えられています。  

写真1 Chevron Science Center

(転載: University of Pittsburgh
Department of Chemistry
)

               
こちらに来て驚いたことは、同じ建物内にエレクトリカルショップや、ガラス器具、文房具、試薬ショップがあり、いつでもボスのアカウントを使って学生やポスドクが買い物出来るというシステムです。日本でこんなことしたらお金がいくらあっても足りんのでは?と心配してしまいます。ひどい学生になると一人でNMR チューブ 100本ぐらい使ってたりしますからね(笑)。

 

ブレビ:すばらしい環境でうらやましいかぎりです。本当にお金がいくらあっても足りませんね。NMRチューブ100本は贅沢ですね(苦笑)。 学生、ポスドクは何人くらいいらっしゃるのですか?

 

Mさん :現在Curran研の学生は 14人で、ポスドクが11人です。ポスドクはとても国際色豊かでイギリス、フランス、ドイツ、スペイン、インド、カナダ、中国など世界各地から集まって来ており、万国博覧会のようになってますね(笑)。

 

ブレビ: そうなんですか。想像ができないですね。学生とポスドクの割合にびっくりです。それでは、留学先の研究時間、一般の暮らしについて簡単に教えてください。(これが不便、こういう点は日本よりよいなど)

 

Mさん :化学科全体で行うTuesday meetingと Curran グループだけで行う group meeting、それから ボスとのresearch meetingが基本的に週に1回の割合でありますが、それ以外の dutyはありません。

したがって研究時間は各自まちまちですが、私の場合、朝8時半から夜9時頃まで実験しています。私は日曜日は確実に休んでいますが、何人かの学生は来ているみたいです。日曜に来たことがないのでわかりませんが(笑)。

 

Mさん :また、一般生活に関して、こちらの暮らしでよいところはどこへ行っても日本のように込み合っていないところですかね。それからガソリンが安く、高速道路がほとんどタダというのもよいですね。アメリカは移民の国なのでいろんな人がいてそれぞれが言いたいことを言い合ってますが、お互いのプライバシーに関してはほとんど干渉しないところもいいところかなと思ってます。

 

逆に不便というか、何とかしてほしいことは、スーパーなどのお店の店員の横柄な態度ですね。日本でのサービスに慣れている私たちには信じられないぐらいの対応です。彼女らは笑顔どころかむしろ怒ってますからね(笑)。

 

ブレビ:それはよくいいますよね。日本人は笑顔からですから。そういうの非常に抵抗がありますね。ご回答ありがとうございました。

 

ブレビ: それでは、この質問で最後になります。これから何か目標や夢がありましたら教えてください。

 

Mさん :そうですね。私も有機化学で飯を食っていますので、有機化学で自分の感性を表現し人々に感動を与える仕事ができたらいいと思っています。これは私の会社時代の上司の方が「プロである以上感動を与える仕事を目指さなければければいかん」とおっしゃったことに共感してのことです。少し烏滸がましいのですが、ブレビコミンさんもおっしゃっていましたよう に、受賞はともかく、ノーベル賞候補にあがるような研究ができたらうれしく思います。

 

ブレビ: ありがとうございました。以上でインタビューは終了となります。今後のMさんのご健闘をお祈りしております。また、今後の研究成果楽しみにしております。お答えいただいてありがとうございました。

 

※インタビューさせていただいた内容を、こちらで編集・構成いたしました。それをご本人に公開の許可をいただきました。

※図、仕事の内容につきましてはインタビュー時点の内容です。

※名前は本人の希望により仮名にさせていただきました。

 

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