[スポンサーリンク]

archives

4,7-ジブロモ-2,1,3-ベンゾチアジアゾール:4,7-Dibromo-2,1,3-benzothiadiazole

有機薄膜太陽電池材料合成用ビルディングブロック

2,1,3-ベンゾチアジアゾールは電子不足系芳香族分子として知られています。そのLUMOエネルギーの低さから,電子豊富な分子と共役重合させることにより,エネルギーバンドギャップの極めて小さいポリマーを得ることができます。近年,有機薄膜太陽電池材料としてベンゾジチアゾール部位を有する共重合ポリマーの研究が盛んに行われています。例えば,Kimらは,4,7-ジブロモ-2,1,3-ベンゾチアジアゾールを原料に用い,電子豊富なフェナントレン誘導体との共重合体を合成しています。この共重合体とPC71BMから成るバルクへテロ接合型太陽電池素子は,エネルギー変換効率1.12%を達成しています。

“Low-bandgap poly(4H-cyclopenta[def]phenanthrene) derivatives with 4,7-dithienyl-2,1,3-benzothiadiazole unit for photovoltaic cells”

J. Kim, S. Park, S. Cho, Y. Jin, J. Kim, I. Kim, J. Lee, J. Kim, H. Woo, K. Lee, H. Suh, Polymer 2010, 51, 390. DOI: 10.1016/j.polymer.2009.12.009

1-s2.0-S003238610901074X-fx1

A series of conjugated polymer bearing 4H-cyclopenta[def]phenanthrene (CPP) unit have been synthesized and was evaluated in bulk heterojunction solar cell. The alternating copolymers with CPP unit were incorporated with 4,7-dithienyl-2,1,3-benzothiadiazole (DTBT) unit by Suzuki conditions. The newly synthesized copolymers, poly(2,6-((4,4-bis(2-ethylhexyl)-4H-cyclopenta[def]phenanthrene))-alt-(4,7-((2-thienyl)-2,1,3-benzothiadiazole))) (PCPP-DTBT), and poly(2,6-(4,4-bis(4-((2-ethylhexyl)oxy)phenyl)-4H-cyclopenta[def]phenanthrene)-alt-(4,7-((2-thienyl)-2,1,3-benzothiadiazole))) (PBEHPCPP-DTBT), contain dialkyl and bis(alkoxyphenyl) groups in the CPP unit, respectively. The HOMO–LUMO energy bandgaps of these materials, estimated from UV–vis spectroscopy and cyclic voltammetry (CV), were 2.00 eV for PCPP-DTBT and 1.80 eV for PBEHPCPP-DTBT. Bulk heterojunction solar cells based on the blends of the polymers with [6,6]phenyl-C71-butyric acid methyl ester (PC71BM) gave power conversion efficiencies as 1.00% for PCPP-DTBT and 1.12% for PBEHPCPP-DTBT under AM 1.5, 100 mW/cm2.

関連記事

  1. トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I) クロリド:Tri…
  2. (S,S)-DACH-phenyl Trost ligand
  3. マイクロリアクター徹底活用セミナー【終了】
  4. モリブデン触媒
  5. テトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ほう酸ナ…
  6. クロロ(1,5-シクロオクタジエン)ロジウム(I) (ダイマー)…
  7. N-フルオロ-N’-(クロロメチル)トリエチレンジア…
  8. アニオンUV硬化に有用な光塩基発生剤(PBG)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

注目情報

ピックアップ記事

  1. 実験ノートを復刻し公開へ 高峰譲吉らのアドレナリン
  2. 極小の「分子ペンチ」開発
  3. 超分子化学と機能性材料に関する国際シンポジウム2016
  4. ジョージ・フェール George Feher
  5. 塩野義 抗インフルエンザ薬を承認申請
  6. 房総半島沖350キロに希少金属 広範囲に
  7. 人生、宇宙、命名の答え
  8. 特許の関係を「地図」に ベンチャー企業が作成
  9. 小松紘一 Koichi Komatsu
  10. 人工DNAから医薬をつくる!

注目記事

関連商品

注目情報

試薬検索:東京化成工業



注目情報

最新記事

光触媒で人工光合成!二酸化炭素を効率的に資源化できる新触媒の開発

第115回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 理学院 化学系 博士後期課程2年の栗木 亮さんに…

誰も教えてくれなかった 実験ノートの書き方 (研究を成功させるための秘訣)

概要悪い例とよい例を比較しながら,実験ノートを具体的にどう書けばよいのかを懇切丁寧に説明する…

神経変性疾患関連凝集タンパク質分解誘導剤の開発

第114回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程2年の山下 博子(やまし…

銀イオンクロマトグラフィー

以前、カラムクロマトグラフィーの吸引型手法の一つ、DCVCについてご紹介致しました。前回は操作に…

ニセ試薬のサプライチェーン

偽造試薬の一大市場となっている中国。その製造・供給ルートには、近所の印刷店など、予想だにしない人々ま…

どっちをつかう?:adequateとappropriate

日本人学者の論文で形容詞「adequate」と「appropriate」が混同されることはしばしば見…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP