[スポンサーリンク]

archives

3成分開始剤系を用いたリビングラジカル重合

澤本らによって見出されたα-ハロカルボニル化合物/ トリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)ジクロリド1)/ アルミニウムイソプロポキシド2)の3成分開始剤系による高分子の合成は,分子量制御,狭い分子量分布など精密制御を可能にする有効な方法です。例えば,α-ハロカルボニル化合物に2,2-ジクロロアセトフェノン3)を用いた,メタクリル酸メチル(MMA)の分子量分布の揃った重合例が報告されています(数平均分子量Mn=10,400,分子量分布 Mn/Mw=1.15,転化率93%)。この方法は高分子を精密に制御できることから,多くの研究者に利用されています。

[1] “Living Radical Polymerization of Methyl Methacrylate with Ruthenium Complex:  Formation of Polymers with Controlled Molecular Weights and Very Narrow Distributions”

T. Ando, M. Kato, M. Kamigaito, M. Sawamoto, Macromolecules 1996, 29, 1070. DOI: 10.1021/ma951175+

[2] “Polymerization of Methyl Methacrylate with the Carbon Tetrachloride/Dichlorotris- (triphenylphosphine)ruthenium(II)/Methylaluminum Bis(2,6-di-tert-butylphenoxide) Initiating System:…”

M. Kato, M. Kamigaito, M. Sawamoto, T. Higashimura, Macromolecules 1995, 28, 1721. DOI: 10.1021/ma00109a056

関連記事

  1. 高分子材料中の微小異物分析技術の実際【終了】
  2. イソプロポキシボロン酸ピナコール:Isopropoxyboron…
  3. ニュースタッフ参加
  4. シリカゲル担持4-ヒドロキシ-TEMPOを用いたアルコール類の空…
  5. 10-メチルアクリジニウム触媒を用いたBaeyer-Villig…
  6. ヘキサメチレンテトラミン
  7. 有用なりん化合物
  8. ネオジム磁石の調達、製造技術とビジネス戦略【終了】

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

注目情報

ピックアップ記事

  1. 書物から学ぶ有機化学 1
  2. ボロン酸の保護基 Protecting Groups for Boronic Acids
  3. 光触媒で抗菌・消臭 医療用制服、商品化へ 豊田通商 万博採用を機に
  4. 日本にノーベル賞が来る理由
  5. 武田薬品、14期連続で営業最高益に
  6. 第34回「ポルフィリンに似て非なるものを研究する」忍久保洋 教授
  7. 相田 卓三 Takuzo Aida
  8. トムソン・ロイター:2009年ノーベル賞の有力候補者を発表
  9. 素粒子と遊ぼう!
  10. 触媒的C-H酸化反応 Catalytic C-H Oxidation

注目記事

関連商品

注目情報

試薬検索:東京化成工業



注目情報

最新記事

化学系プレプリントサーバー「ChemRxiv」のβ版が運用開始

2017年8月14日、米国化学会(ACS)は、化学分野のプレプリントサーバー“ChemRxiv”のベ…

光触媒で人工光合成!二酸化炭素を効率的に資源化できる新触媒の開発

第115回のスポットライトリサーチは、東京工業大学 理学院 化学系 博士後期課程2年の栗木 亮さんに…

誰も教えてくれなかった 実験ノートの書き方 (研究を成功させるための秘訣)

概要悪い例とよい例を比較しながら,実験ノートを具体的にどう書けばよいのかを懇切丁寧に説明する…

神経変性疾患関連凝集タンパク質分解誘導剤の開発

第114回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院薬学系研究科博士後期課程2年の山下 博子(やまし…

銀イオンクロマトグラフィー

以前、カラムクロマトグラフィーの吸引型手法の一つ、DCVCについてご紹介致しました。前回は操作に…

ニセ試薬のサプライチェーン

偽造試薬の一大市場となっている中国。その製造・供給ルートには、近所の印刷店など、予想だにしない人々ま…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP