2009年7月アーカイブ

ChemTile GameとSpectral Game

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 実験をして一息ついてデスクに座った時にあなたは何をしていますか?お菓子を食べる、文献を読む、パソコンを使って「日常」の情報を仕入れる、メールの処理などなど様々です。中にはYoutubeをみたり、なんとゲームをしているひともいるかもしれません。それで本人がよいならば私はとめません。ゲームをやるならばこちらのゲームを暇つぶしにやってみませんか?

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水素化ナトリウムの酸化反応をブロガー・読者がこぞって追試!?

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Reductive and Transition-Metal-Free: Oxidation of Secondary Alcohols by Sodium Hydride

Wang, X.; Zhang B.; Wang, D. Z. J. Am. Chem. Soc. 2009, ASAP doi:10.1021/ja904224y


 「つぶやき」読者のみなさん! つい先日JACS・ASAPに出てきた上記報告には、もう目を通されましたでしょうか?

 まだご存じ無い方のために、本報告の内容をひとことでまとめるならば、「水素化ナトリウム(NaH)が、ある種の二級ベンジルアルコールの酸化剤として働いてケトンを与える」という報告です。

 そもそも還元剤(もしくは塩基)として用いるべき金属ヒドリド種を、室温THF中に基質と混ぜるだけで、アルコールが定量的に酸化されてしまう――これは常識では考えられない、驚くべき反応だと言えます。

 入手容易な試薬で手順もシンプルなので、ある種の化合物に対しては有用性が高そうです。また、このような常識外の反応におけるメカニズムを突き詰めていけば、全く新しいタイプの酸化反応につながりうるかも知れません。

 ・・・でも、本当の本当に、そんなことってあるのでしょうか????

【追記2009.12.26】 本論文は先日撤回(retract)された模様です"This manuscript has been withdrawn for scientific reasons." (情報元:@Dujitaさん)

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ハプロフィチンの全合成

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Total Synthesis of (+)-Haplophytine
Ueda, H.; Satoh, H.; Matsumoto, K.; Sugimoto, K.; Fukuyama, T.; Tokuyama, H. Angew. Chem. Int. Ed. 2009, Early View. doi: 10.1002/anie.200902192

 (+)-ハプロフィチンはメキシコ産の植物Haplophyton cimicidumの葉っぱに含まれる、駆虫効果を示すアルカロイドです。 このたび東京大学・福山教授および東北大・徳山教授らによって、世界初の全合成が報告されました。 

 この化合物自体は1952年に単離されていますが、全合成が達成されたのは57年経っての本報告が初めてです。

 事実、高度な窒素官能基化・多数の不斉点(うち3つは四級炭素)をもつCrazy Compoundであり、最近の全合成例の中でも、相当な高難度化合物の一つだと思われます。

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カーボンナノリング合成に成功!

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Selective Synthesis of [12]Cyccloparaphenylene
Takaba, H.; Omachi, H.; Yamamoto, Y.; Itami, K. Angew. Chem. Int. Ed., 2009, early view.
DOI: 10.1002/anie.200902617


名古屋大学の伊丹健一郎教授のグループから報告された論文です。
カーボンナノチューブの部分構造であるシクロパラフェニレン(ベンゼン環をパラ位で環状につなげたもの)の選択的な合成が達成されたという内容です。

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サリンを検出可能な有機化合物

 

 オウム真理教テロ事件で大々的に使われ、化学に対するイメージに大きな陰を落としてしまった神経ガス・サリン。超高毒性に加えて無味無臭のため、一旦使われてしまうと人間の反応を見ない限り分からないという極悪な代物だったりします。

 しかし化学者側も、脅威を作りっぱなしで終わっているワケではありません。こういった神経ガスを好感度で検出すべく、有機化学分野からのアプローチが近年報告されています。

 今回はそれをいくつかご紹介しましょう。 

 具体的には、サリン存在下に蛍光を発する分子のデザイン[1]についての研究になります。

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