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化学者のつぶやき

気になるあの会社~東京エレクトロン~

ケムステでは、民間企業についての記事をたくさん取り扱ってきました。今回は、ちょっと前に新聞に周期表の広告を出したあの会社についてです。

東京エレクトロンとは

東京エレクトロンは、主に半導体・フラットパネルを製造装置を開発・販売する東証一部上場企業で、2015年の連結売上高は6000億円、従業員10,800人と非常に規模の大きい会社だといえます。2012年4月から8月にかけて朝日新聞のテレビ面の小型広告で元素記号を掲載して注目を集めました。

ビジネスの中身

周期表の広告を出すのだから化学製品をつくっているのでしょ?いいえ、違います。東京エレクトロンは半導体・フラットパネルを製造装置を開発・販売しています。

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東京エレクトロンが販売する装置

例えば、半導体が詰まったiPhoneは、アップル社が販売していますが、中身をすべてアップルが作っているわけではありません。例えば、iPhone7のCPUは、台湾のTSMCによって作られ、フラッシュメモリは東芝のが採用されています。これらの半導体製造メーカーは、クリーンルームと呼ばれるごみ・チリが少ない環境で各部品を製造しています。しかしながら、製造する機械は製造メーカー自身が作っているわけではなく、製造装置を作るメーカー(装置メーカー)が別に存在しその一社が東京エレクトロンです。ちなみにケミカルカンパニーも半導体製造メーカーに材料を納入してビジネスを行っています。

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デバイスをバラバラにすることで有名なiFixitによるiPhone7の分解写真

世界最大の装置メーカーは、アメリカのApplied Materialsで、東京エレクトロンは2015年は、世界第4位、約13%のマーケットシェアを持っています。2013年には、Applied Materialsとの合併を検討しましたが、規模の大きさにより断念しました。

創業は1963年で、放送局であるTBSの出資で設立されました。そのため、現在でもTBSは4.3%ほどの東京エレクトロンの株を保有しています。

周期表のその後

周期表の新聞広告は、テレビ欄に不定期に掲載され、切り取ったその広告を台紙となる二連版広告に貼り付けていくということを行い、第33回新聞広告賞を受賞しました。紙面掲載後の台紙送付に関するお問い合わせは15,000件以上になり、多くの人が東京エレクトロンの元素広告に興味を持ったといえます。その後、2015年には、スマホをかざすと絵が動くAR元素周期表として再び新聞に掲載され、2016年7月にはかるた元素周期表が掲載され、2016年のかるたを読んで、2015年の元素を探すという遊びができます。これらの周期表は、新聞をとっていなくても郵送してもらうことができます。

広告大好き?

BtoBの会社は、テレビや一般の新聞に広告を出すことは少ないですが、新幹線にはBtoBの広告がたくさん掲載されていて、東京エレクトロンの広告も掲載されています。なんと日本の新幹線だけなく、台湾新幹線にも掲載されています。これは、半導体製造メーカーであるTSMCが台湾にあるからだと考えられます。さらには、製造拠点がある、宮城県仙台市と山梨県韮崎市のホールの命名権を買い取りそれぞれ東京エレクトロンホール宮城と東京エレクトロン韮崎文化ホールとしています。この他にもいろいろなスポンサー活動を行っていて、広告活動に積極的な企業だといえます。

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各ホールの看板。命名権は数年契約ですが、しっかりと作ってあるので当分変更しないように伺えます。

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