論文の最近のブログ記事
メソポーラスシリカ(2)
前回:メソポーラスシリカ(1)からの続きです。前回ご紹介したFSM-16は、カネマイトの層状構造が規則的に折れ曲がることにより多孔質構造を生成していました。今回は異なる生成機構を経る、そして今日のメソポーラス材料(mesoporous materials)に携わる研究者にとって最も有名なMCM-41について書きたいと思います。

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メソポーラスシリカ(1)
近頃(昔から?)頻繁にJACSやAngewanteでも目にするようになったメソポーラス(mesoporous)の文字。メソポーラス材料と言えばそのままメソ(サイズの径の孔を持つ)ポーラス(=多孔質)材料のことですが、例えば「メソって何よメソって?」なんていう疑問をお持ちの方は案外多いのではないでしょうか。そんな疑問を解決しながら、とりわけメソポーラスシリカ(構成元素が二酸化ケイ素)について簡単に書いてみます。
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(+)-マンザミンAの全合成

Total Synthesis of (+)-Manzamine A
Toma,T.; Kita, Y.; Fukuyama, T. J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 10233. doi:10.1021/ja103721s
海洋性アルカロイド・マンザミンAはその特異な5環性主骨格(6-6-5-15-8システム)に加えて、多様な生物活性(細胞毒性、抗菌活性、抗マラリア、駆虫作用、抗炎症、抗HIV)を示すため、世界中の合成化学者の興味を引いて止まない化合物の一つです。
東京大学の福山透教授らは、オリジナルの大員環合成法(Nsケミストリー)を武器に、極めて挑戦的なルートにて、この難関化合物の全合成を達成しました。
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セミナー資料で最先端の化学を学ぼう!【有機合成系・増補版】

どこのラボでもやっている、文献紹介セミナー。
用いられる解説資料(ハンドアウト)はトピック毎に簡潔にまとまっており、未知の分野を勉強するとっかかりとして、とても便利に活用できます。当座の理解を得るだけなら、よくできたセミナー資料を当たるほうが、レビューや元論文を地道に当たっていくよりもずっと早く済んだりします。
Webの隆盛に伴い、解説資料をWebで公開しているラボも実に増えてきました(そのような潮流は、3年前の「有機って面白いよね!!」でも特集しました)。眺めているだけで勉強になる、クオリティ高い資料も少なくありません。
ChemPortさんの右下にもリンクがありますが、現在ではその数はますます増えてきつつあるようです。
そこで今回は「文献セミナー資料を公開しているラボ」増補版として、これまで紹介されていないところを中心にまとめて取り上げてみたいと思います。
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顕微鏡で有機化合物のカタチを決める!

Organic structure determination using atomic resolution scanning probe microscopy
Gross, L.; Mohn, F; Moll, N.; Meyer, G.; Ebel, R.; Abdel-Mageed, W. M.; Jaspars, M. Nature Chem. 2010, AOP DOI: 10.1038/NCHEM.765
分子はとても小さいため、普通の顕微鏡で形を見ることは出来ません。
しかし2009年にIBMのグループから、改良型原子間力顕微鏡(AFM)を使えば有機分子・ペンタセンの構造を化学結合にいたるまで鮮明に観測できる、という報告がなされました。「顕微鏡で有機分子の形を見る」こと自体を夢物語でなくしてしまった、大きなブレイクスルーです。
このIBMグループ、その後この技術を用いた応用展開にも挑んでいます。先日その成果が報告されました。
今度は「顕微鏡で構造未知の試料を観測し、構造決定を行う」という、これまた夢のある課題へのチャレンジです。
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