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化学一般

有機化学美術館へようこそ―分子の世界の造形とドラマ

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  • 内容

分子の姿を視覚的に楽しみながら,身の周りにある化合物から最先端の研究,有機化学における発見の歴史など,様々な角度から化学の世界に触れることができる。有機化学の世界が無味乾燥な記号の羅列などではないことが本書を読めばきっとわかるはず。

 

  • 対象

有機化学に興味があるすべての人。

 

  • 評価・解説

HP 『有機化学美術館』を運営しておられるさとう氏の著。Webサイトの内容に加筆し、書き下ろしなども新たに盛り込んだ書籍化です。有機化合物を美しいコンピュータグラフィックで表現している本書は、いわゆる「亀の甲」がニガテな方にも取っつきやすいものになっています。有機化合物の歴史から最先端研究にわたるまで、幅広く一般読者に伝えようと尽力している本書には、有機化学のもつ「美」と「魅力」が凝集されています。分野外の方にもわかりやすいですし、実は専門家視点から見ても十二分に正確かつハイレベルな内容に仕上がっています。広くオススメです!

 

  • 関連書籍

  • 関連リンク

有機化学美術館 さとう氏作成のホームページ。

K.Satoh’s Official Website 毒物ドリンク・国道・折り紙など、有機化学以外のコンテンツも充実度が高くオススメです。

cosine

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博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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