[スポンサーリンク]

ケミカルバイオロジー

クレイグ・クルーズ Craig M. Crews

クレイグ・マーティン・クルーズ (Craig Martin Crews、1964年6月1日(ニューポートニュース、バージニア生)-)は、米国の有機化学者・生化学者・生物学者である。イエール大学 教授。(写真:Yale School of Medicine)

経歴

1986 バージニア大学 卒業
1986-87 チュービンゲン大学 DAAD Fellow
1993 ハーバード大学 博士号取得(Raymond Erikson教授)
1993-95 ハーバード大学 博士研究員(Stuart L. Schreiber教授)
1995-2000 イェール大学 分子・細胞・発生生物学部 助教授
1998-2000 イェール大学 医学部薬学科 助教授
2000-2007 イェール大学 分子・細胞・発生生物学部 准教授
2000-2007 イェール大学 医学部薬学科 准教授
2007-2010 イェール大学 分子・細胞・発生生物学部 教授
2010- イェール大学 分子・細胞・発生生物学部  Lewis B. Cullman Professor
<兼務>
2003 Proteolix, Inc 共同創業者
2003 Yale Center for Molecular Discovery, Exective Director
2013 Arvinas, LLC 創業者
2015 Progam for Innovative Therapeutics for CT’s Health, Co-Director

受賞歴

1999 Arthur Greer Memorial Prize for Outstanding Junior Faculty Member in the Social or Natural Sciences

2005- Bessel Research Award, Alexander von Humboldt Foundation, Germany

2011 Senior Scholar Award, Ellison Medical Foundation

2013 Entrepreneur of the Year, Connecticut United for Research Excellence (CURE)

2014 UCB-Ehrlich Award for Excellence in Medicinal Chemistry (European

Federation of Medicinal Chemistry)

2015 NIH R35 Outstanding Investigator Award (National Cancer Institute)

2015 Translational Research Prize, Yale Cancer Center

2017 AACR Award for Outstanding Achievement in Chemistry in Cancer Research

研究概要

PROTAC法の開発

PROTACとはProteolysis Targeting Chimeraの略称で、標的タンパクのリガンドとE3ユビキチンリガーゼ認識部位を融合させた分子を指す。

これを投与することで特定タンパクにユビキチンリガーゼを引き寄せて優先的にユビキチン化し、プロテアソーム系によって分解させる。すなわち、特定タンパクを化学的に選択的ノックダウンする技術コンセプトとなっている[1]。

画像はこちらより引用

抗ガン剤Carfizomib(Kyprolis®)の開発

天然物エポキソマイシン[2]の誘導体として開発された、エポキシケトン部位を含むテトラペプチド化合物。20Sプロテアソーム阻害効果を示し、多発性骨髄腫の患者向け薬剤として米国FDAより2012年に承認を受ける[3]。

関連動画

Craig Crews, Yale University from Benefunder on Vimeo.

Drugs That Seek Out and Destroy from Benefunder on Vimeo.

関連文献

  1. “Protacs: chimeric molecules that target proteins to the Skp1-Cullin-F box complex for ubiquitination and degradation” Sakamoto, K. M.; Kim, K. B.; Kumagai, A.; Mercurio, F.; Crews, C. M.; Deshaies, R. J. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 2001, 98, 8554. doi:10.1073/pnas.141230798
  2. “Epoxomicin, a potent and selective proteasome inhibitor, exhibits in vivo antiinflammatory activity” Meng, L; Mohan, R.; Kwok, B.H.; Elofsson, M.; Sin, N.; Crews, C. M. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 199996, 10403. doi:10.1073/pnas.96.18.10403
  3. “Carfilzomib: From Discovery To Drug” C&EN 2012, 90, 34. [link]

関連リンク

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. イー・タン Yi Tang
  2. 堀場雅夫 Masao Horiba  
  3. ピーター・リードレイ Peter Leadlay
  4. クレイグ・ホーカー Craig J. Hawker
  5. フェン・チャン Feng Zhang
  6. 浦野 泰照 Yasuteru Urano
  7. スコット・デンマーク Scott E. Denmark
  8. 京都賞―受賞化学者一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

注目情報

ピックアップ記事

  1. 特許にまつわる初歩的なあれこれ その1
  2. テルペンを酸化的に”飾り付ける”
  3. 普通じゃ満足できない元素マニアのあなたに:元素手帳2016
  4. iPhoneやiPadで化学!「デジタル化学辞典」
  5. ロルフ・ミュラー Rolf Muller
  6. 実験ノートの字について
  7. 資金洗浄のススメ~化学的な意味で~
  8. クリスチャン・ハートウィッグ Christian Hertweck
  9. 抗体触媒 / Catalytic Antibody
  10. DFMS:ビス(ジフルオロメチルスルホニル)亜鉛

注目記事

関連商品

注目情報

試薬検索:東京化成工業



最新記事

ストックホルム国際青年科学セミナー参加学生を募集開始 ノーベル賞のイベントに参加できます!

一週間スウェーデンに滞在し、ノーベル賞受賞者と直接交流するなどの貴重な機会が与えられるセミナーSto…

「電子の動きを観る」ーマックスプランク研究所・ミュンヘン大学・Krausz研より

「ケムステ海外研究記」の第13回目は、第6回目の志村さんのご紹介で、マックス・プランク量子光学研究所…

岩澤 伸治 Nobuharu Iwasawa

岩澤 伸治 (いわさわ のぶはる、19xx年x月x日-)は、日本の有機化学者である。東京工業大学 教…

NCL用ペプチド合成を簡便化する「MEGAリンカー法」

ワシントン大学・Champak Chatterjeeらは、独自開発した固相担持ユニット「MEGAリン…

有機合成化学協会誌2017年5月号 特集:キラリティ研究の最前線

有機合成化学に関わる方ならばおなじみの有機合成化学協会誌。有機合成化学協会の会員誌であり、様々な有機…

エッセイ「産業ポリマーと藝術ポリマーのあいだ」について

Tshozoです。先日Angewandte Chemie International Edition…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP