堀場雅夫 Masao Horiba
(写真:京都高度技術研究所)
- 概要
堀場雅夫(ほりば まさお、1924年12月1日 - )は堀場製作所創業者、及び最高顧問である。学生の時に起業し、国産初のガラス式電極式pHメーターの開発に成功し1953年、堀場製作所を設立する。析機器のトップメーカーとして、つねに技術開発で業界をリードしている。2006年ピッツコン・ヘリテージ・アワードを受賞。
- 経歴
1924年に京都府で生まれる。旧制甲南高等学校(現甲南大学)を経て、1946年京都帝国大学理学部物理学専攻を卒業。在学中の1945年に堀場無線研究所創業。1953年に株式会社堀場製作所を設立し、代表取締役社長に就任、「おもしろおかしく」を社是とする同社は、分析・計測機器の総合メーカーとして多彩な製品を世界に送り出してきた。1961年に医学博士号取得。1978年に代表取締役会長になり、その後1995年に代表権を譲り取締役会長に。2005年現在は最高顧問として、書籍執筆など様々なベンチャー企業の啓蒙活動を行っている。その他京都高度技術研究所理事長、京都科学機器協会理事長、京都市専門委員などを兼務。
| 年 | 経歴 |
| 1946 | 京都帝国大学 理学部 物理学専攻卒業 |
| 1953 | (株)堀場製作所設立、代表取締役社長に就任 |
| 1961 | 医学博士号取得 |
| 1978 | (株)堀場製作所 代表取締役会長に就任 |
| 1995 | (株)堀場製作所 取締役会長に就任 |
| 2005 | (株)堀場製作所 最高顧問に就任 |
- 受賞歴
| 年 | 賞 |
| 1982 | 藍綬褒章 |
| 1998 | 毎日経済人賞 |
| 2006 | ピッツコン・ヘリテージ・アワード |
- 研究
もともと原子核物理の研究者になる夢を描いていたが、敗戦により核実験施設が一掃されたことにより、在学中の1945年に堀場無線研究所創業。京都大三回生で事業を起こした、学生ベンチャーの草分け的存在となる。会社設立当初は、金策に明け暮れる毎日で、事業は主に家電製品の修理や停電灯を作成。あるとき、電気回路の故障の原因がコンデンサーにあることに気づき、高品質コンデンサーの開発に着手。コンデンサーの販売には失敗したが、コンデンサーを作るために開発したpH(ぺーハー)メーターの製造・販売に切り替え、それが爆発的に売れ、1953年堀場製作所を設立する。
社員に博士号の取得を推奨し、自身も1961年に医学博士号を取得。「おもしろおかしく」を社是として、全社一丸となって、ベンチャービジネスのモデルともいえる企業を作りあげた。以後、同社は分析機器のトップメーカーとして、つねに技術開発で業界をリードしている。会社員は企業で費やす時間が人生のなかで最も長いのだから、その企業は人生を意義あるものとする場でなければならないという氏の人生哲学に基づく。上司の命令でも、勉強してみようというプラス思考でことに当れば、面白いことを見つけることができるし、どうしても面白くなければ、辞めればいいといいきる。2006年に分析化学最高の賞である、ピッツコン・ヘリテージ・アワードを米国人以外初受賞で分析化学の殿堂入りを果たす。
- コメント&その他
- 理系の研究者や技術者に必要な資質を「飽くなき探究心と情熱」と語り、それを実践し、一代で大手分析企業を築き上げた同氏には非常に共感される部分が多数あります。ベンチャーや企業内で新しいことをはじめようと考えている、技術者の方はぜひ同氏の著書を読んでみてください。
- 世界の大学または公的な試験研究機関において、計測およびその応用に関する科学技術分野で顕著な業績を挙げつつある研究者・技術者を奨励表彰するものとして、2004年より堀場雅夫賞を創設。現在までの受賞者は以下のとおり
| 年 | 受賞者 | 受賞テーマ |
| 2004 |
東北大学大学院 環境科学研究科環境科学専攻 助手 甲南大学先端生命工学研究所所長(理工学部機能分子化学科教授)杉本 直己(すぎもと なおき)
(財)電力中央研究所 環境科学研究所 主任研究員 |
|
|
2005 |
関西学院大学 理工学部 博士研究員
日本大学 生産工学部・応用分子化学科 助教授
大阪大学大学院 生命機能研究科 助教授 |
外分光法とX線回折法による生分解性高分子のC-H・・O水素結合の研究 多角入射分解分光法:仮想光概念を利用した計測法の構築 近接場ナノ振動分光学の開拓研究 |
| 2006 |
財団法人 高輝度光科学研究センター
日本女子大学
University of Antwerp Dr. JANSSENS, Koen |
高エネルギー放射光を用いたマイクロビーム蛍光X線分析法の革新とその応用 共鳴X線非弾性散乱を利用した新しいX線分光法の開発 X-ray based speciation of major and trace constituents in heterogeneous materials of environmental and cultural heritage origin |
- 関連書籍
- 関連リンク
堀場雅夫- Wikipedia
教育の原点は、生徒の可能性を「引き出す」ことにある VIEW21[高校版]特別号2005.02堀場氏のインタビュー
Kyoto Shimbun 京都経済再生「インタビュー 京都企業を解く」 堀場氏のインタビュー

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