ケムステニュース2004年~2005年3月: 賞アーカイブ
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東レ科学技術賞:東京大学大学院理学系研究科奈良坂教授受賞

財団法人 東レ科学振興会(会長 前田勝之助)は、第45回東レ科学技術賞、東レ科学技術研究助成および第36回東レ理科教育賞を次のとおり決定した。

○東レ科学技術賞

東京大学大学院理学系研究科教授  奈良坂 紘一(S19.5.6生) 
京都大学大学院理学研究科教授  佐藤 矩行(S20.8.27生)

 
○東レ科学技術研究助成

東京大学分子細胞生物学研究所教授  渡辺 嘉典 ほか10名


○東レ理科教育賞

北海道立理科教育センター研究員  境 智洋 ほか2名

贈呈式は3月17、日本工業倶楽部(東京・丸の内)で行う。(引用:東レ科学振興会

奈良坂教授今年度東レ科学技術賞が発表されましたね。東レ科学技術賞は東レ株式会社が寄付した10億円を基金とし1960年に設立された東レ科学振興会が科学技術に関する顕著な業績に対し送る賞です。今回は東大の奈良坂教授。(写真:21世紀COEプログラム 動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学

受賞理由は「先導的有機合成反応の開発」とのこと。近年はオキシム化合物の窒素原子上の置換反応を中心に研究を行っています。

関連書籍


演習 有機合成化学 

大学4年生から大学院生、博士研究員までを対象とし、有機合成化学の広い分野をカバーできるように、最近の文献から選択した演習問題を掲載。自ら考え、解くことによって有機合成化学の知識を習得できる。



生物活性天然物の合成―複雑な構造をいかにして構築するか

高次構造天然有機化合物の合成における戦略と合成法、特に鍵工程となる骨格構築法の設計を紹介。研究過程における問題点のとらえ方や研究の進め方についても詳しく述べる。

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2005年3月18日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

学士院賞:数論幾何学の加藤和也京大大学院教授ら10人に

柴崎正勝日本学士院(長倉三郎院長)は14日、学術研究で優れた業績を上げた人に贈る05年度の日本学士院賞の受賞者9件10人を決めた。学士院賞の加藤和也・京都大大学院教授には恩賜賞も贈られる。これで、それぞれの受賞者は恩賜賞が147件159人、学士院賞は592件676人となった。6月中旬に表彰式がある。また、若手研究者向けに新たに学術奨励賞を創設し、第1回(04年度)は5人の受賞を決めた。(引用:毎日新聞)
 
今年度の日本学士院賞が発表されました。化学の分野では
柴崎正勝(しばさき・まさかつ)東京大大学院教授(58)=医薬品合成化学、「不斉分子触媒の創製と医薬化学への展開に関する研究」
が選ばれました。おめでとうございます。最近2003年に紫綬褒章、2004年に東レ科学技術賞に選ばれ、最近も非常に精力的に研究を行っていました。
LLB触媒やLinked-BINOLなどの配位子を用いた不斉触媒の開発が有名です。

Linked-BINOL

 

 

 

関連書籍


ウォーレン有機化学〈上〉 

2001年ノーベル化学賞野依先生と柴崎先生らの翻訳本。
メディシナルケミストリー

急速に拡大する医薬化学の知識を、基礎から順に学ぶことができる入門書。ドラッグデザインや、薬が体内で作用する際の分子機構をイメージしやすいようにまとめる。

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2005年3月17日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

痔治療の新薬で大臣賞 経産省が起業家表彰

経済産業省・中小企業庁は14日、起業を目指す人のモデルとなるベンチャー企業の経営者ら16人を表彰した。起業家の経済産業大臣表彰には、手術なしで注射により痔(じ)を治療する新薬を開発したレキオファーマ(那覇市)の奥キヌ子さんが選ばれた。(引用:共同通信

ジオン(ZIONE)という痔の薬です。薬のリード化合物から薬になるまでもっていったベンチャー企業は日本で初めてだそうです。構造式は残念ながらわかりませんでした。


2005年2月14日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

ノーベル化学賞、米・イスラエルの3氏に授与

スウェーデン王立科学アカデミーは6日、2004年のノーベル化学賞をイスラエル工科大学のアーロン・チェハノバ教授(57)、同アブラム・ヘルシュコ教授(67)、カリフォルニア大学アーバイン校のアーウィン・ローズ博士(78)に授与すると発表した。細胞内で特殊な酵素の働きにより、不要なたんぱく質が分解される仕組みを解明した。(引用: 日本経済新聞

授賞理由は「ユビキチンの仲介でたんぱく質が分解される仕組みの発見」。ユビキチン(Ubiquitin)とははあらゆる細胞に存在するタンパク質ということで,英語のubiquitousにちなんで名付けられました。この小さなタンパク質は76個のアミノ酸から構成され,進化をとおしてその一次構造(アミノ酸配列)はよく保存されており,ヒトと酵母でも96%のホモロジーがある)。ユビキチンはヒストンの翻訳後修飾分子として発見されていたが,脚光を浴びたのはそのタンパク質分解での主要な役割による。
1970年代後半から,Hershkoらは網状赤血球系を対象に一連の独創的な研究を行い,その集積としてユビキチン仮説を提出した。この仮説はエネルギーを要求するタンパク質分解系という意外性のために当時は疑いの目で見られ,発表後4年もの間競争相手が全く
出現しなかったといいます。

さて、今回のノーベル賞は残念ながら日本人はいませんでした。有力候補は、カーボンナノチューブを発見した信州大学の遠藤教授(化学賞)、物性物理学で「近藤効果」として有名な論文を40年前に発表した産業技術総合研究所の近藤淳さん(物理学賞)、分子が自然に集まる自己組織化現象の研究で、九州大の新海教授(化学賞)、細胞シグナル伝達に関する画期的貢献で神戸大学の西塚名誉教授(医学賞)、超伝導化合物の発見などで東大の十倉教授などなど他にもたくさんいましたが、残念でした。

関連サイト

 ユビキチン: タンパク質分解の多彩な役割

■ ユビキチン

関連書籍


ユビキチンがわかる―タンパク質分解と多彩な生命機能を制御する修飾因子

 


理科室から生まれたノーベル賞―田中耕一ものがたり

田中耕一さんの少年時代からノーベル化学賞受賞まで。


ノーベル賞科学者のアタマの中―物質・生命・意識研究まで

世界をリードする科学者たちへのインタビューを交えながら、現代科学の可能性と限界、そして意識研究の近未来までを展望

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2004年10月 9日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

ノーベル医学生理学賞、米の2氏に

スウェーデンのカロリンスカ医科大学は4日、今年のノーベル医学生理学賞を、米コロンビア大のリチャード・アクセル教授(58)と、米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのリンダ・バック博士(57)に贈ると発表した。においのセンサーである受容体の遺伝子を突き止め、動物の嗅覚(きゅうかく)システムを解明したことが評価された。賞金は1000万クローナ(約1億5000万円)で、両氏で折半する。授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。
(引用: 
朝日新聞 )

1991年にマウスゲノムから1000 個を超える嗅覚受容体遺伝子ファミリーが発見される。その後10 年,哺乳類を中心に嗅覚受容体による嗅覚物質の認識や,脳へのシグナル伝達の仕組みが急速に解明されたことが受賞理由のようだ。化学賞はどうなることやら。

関連リンク

 ビジュアル生理学・嗅覚

 チョウと食草をつなぐ味覚

雌チョウは前脚の感覚毛によって食草の化学物質を味わっているのです。味を感じる受容体があるはずだ。

関連書籍


サントリーの嗅覚

感性バイオセンサ―味覚と嗅覚の科学

2004年10月 5日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)