ケムステニュース2004年~2005年3月: 物質アーカイブ
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物質の最近のブログ記事

資生堂:育毛成分アデノシン配合の発毛促進剤

アデノシン資生堂は、人体に含まれる「アデノシン」という育毛成分を配合した発毛促進剤「薬用アデノゲン」を、21日にドラッグストアなどで発売する。

 アデノシンは血行促進などの効果があるとされ、同社が有効性を検証したところ、「FGF-7」という発毛因子の産出量を高め、毛母細胞を増殖させ、発毛促進と太毛化に効果があることが分かった。(引用:毎日新聞)

 
アデノシン(adenosine)は核酸を構成する塩基です。アデノシンの三リン酸(ATP)は細胞のエネルギー源で分解して無水リン酸を放出する際に、筋肉等を動かします。本当にこのようなものに育毛作用があるのでしょうか?
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発毛・育毛の新常識―これだけ知っていればハゲになりません!

多くの壮年、中年男性にとって脱毛は頭を悩ます問題。正しいヘアケアを行っていればハゲにはならない、と言い切る著者が、モニターにより実証された正しいヘアケアをわかりやすく紹介する。

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2005年3月23日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

海藻成長の誘導物質発見 バイオ研

サルシン Thallusin釜石市平田の海洋バイオテクノロジー研究所の松尾嘉英特別研究員らのグループは、海藻の成長に必要な分化誘導物質を発見した。海藻を無菌状態の人工海水で育てると葉状に成長しないことから、半世紀余り前から多くの研究者が成長に必要な物質を微生物が生成することを予測していたが、量が極めて少ないために物質を特定できなかった。今回の発見により人工海水での培養の可能性が高まり、優良品種の育種や絶滅のおそれのある貴重な海藻の保存などへの応用が期待される。

 研究成果は米国の科学誌「サイエンス」3月11日号に掲載される。(引用:岩手日報

海草の成長にかかわる化合物が単離されたようですね。(Y, Matsuo et al, Science, 2005, 307, 1598.葉状体を示す英語の「サラス(Thallus)」と「導く」の意味の「インデュース(induce)」を組み合わせ、サルシン(Thallusin)と名づけたそうです。

 

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2005年3月11日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

カネボウ化粧品、バラの香りの秘密解明 高級香水が身近に?

バラクレオパトラの時代から女性を引きつけてやまないバラの香りの秘密が解き明かされた。高根の花だった天然バラの高級香水がぐっと身近になるかもしれない。

 カネボウ化粧品(東京都港区)はこれまで解明されていなかったバラの香りの重要な成分を初めて発見した。バラの香りは数100種もの成分で構成されるが、今回発見した新成分はごく微量でみずみずしくゴージャスなバラ特有の香りを引き立てる役割を果たすことが分かった。

 天然のバラからしか作れなかった高級フレグランス(香料)の成分とほぼ同じ香りが「10分の1から20分の1の低価格」(香料研究室)で合成可能になるという。 (引用:
フジサンケイビジネスアイ)
 
曽田香料との共同研究で見つかったそうです。バラの匂いの主成分にはシトロネロールやフェネチルアルコール、ゲラニオールやその異性体のネロールなどがありますが、主成分だけではバラの匂いは再現できません。今回の匂いの構造はどのようなものなのでしょうか?

バラの成分

 

 

 

 

関連書籍


ハーブ&アロマ事典―味わう・つくる・香りを楽しむ95種のハーブ

ハーブティーや料理はもちろん、人気の手作り化粧品や石けん、アロマテラピー、ハーブ栽培など、ハーブとアロマのもつさまざまな魅力と活用法を、豊富な写真やイラストとともに紹介。

関連リンク

香りの化学1

世の中にはたくさんの「香り」がある。花の香り、食べ物の香り、体臭などの天然のものや香水、合成香料などの人工的なにおいまでさまざまな香りがある。それでは、今回はまずこれらの「香り」というものはどのようなものであるか?ということと、化学構造との関係を説明し、「香りの化学2」で有機合成化学の分野である「合成香料」について合成法、利用などをあげてみよう。

香りの化学2

香りの化学1」で「香り」というものはどのようなものであるか?ということと、化学構造との関係を説明した。 では今回は、有機合成化学の分野である「合成香料」について歴史、合成法、利用などをあげてみよう。

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2005年2月27日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

ナタデココ、次世代の薄型ディスプレー基板に活用

ナタデココ紙のように曲げられる次世代の薄型ディスプレーの基板づくりに、デザートなどの食材「ナタデココ」が活用できることが、パイオニアと三菱化学、京都大の産学連携の共同研究で分かった。強度や耐熱性などはガラス基板並みという。材料費も安く、開発が急速に進む薄型ディスプレー生産のコスト削減につながりそうだ。

 ナタデココは99%が水分、1%が繊維質。基板作りの前処理として、ナタデココを圧縮機でつぶし、水分をとばして乾燥させる。繊維だけが残ってカラカラになったナタデココに、特殊な樹脂を注入すると繊維と繊維の間に浸透し、全体が透明な色になる。そこに紫外光を照射すると、柔らかな基板ができる。有機ELの発光材料を張り付けることで、厚さ1ミリ以下の曲げられる超薄型ディスプレーとなる。周囲の温度が変わっても伸び縮みせず、軽くて壊れにくい特徴があるという。 (引用:朝日新聞)

関連記事

薄くて巻ける有機ELディスプレー・京大など開発

関連記事、以前の記事で、「バイオナノファイバー」「生物が作り出した特殊な繊維」といっていたのがナタデココだったとは一昔流行した食べ物が違う形での登場です。意外と好きだったんですよねあれ。このような研究は夢があって面白いです。成果が出ないうちは馬鹿にされるんですが(苦笑)。

東工大の細野秀雄教授らも曲がるディスプレイを開発しています。今、旬の研究ですね。旬の研究ということはやりがいがあるが競争が激しい。研究者は大変ですね。

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図解入門 よくわかる最新ディスプレイ技術の基本と仕組み―液晶、有機EL、プラズマ、電子ペーパー

液晶ディスプレイの原理と技術革新、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、電子ペーパー…。TVやディスプレイなどの表示装置の最新技術を、ジャンルごとにやさしくビジュアルに解説する。

2005年2月20日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

「さびない鉄」産業界熱視線

純粋な鉄日本の金属研究の中心地、東北大金属材料研究所の成果が、また一つ産業化へ向けて動き出す。安彦兼次客員教授らの研究グループが開発に成功した「超高純度金属」。純度を99・9989%にまで高めた鉄は、従来の鉄の常識を覆す物体に変わる。原発のひび割れや二酸化炭素の削減に苦しむ電力業界をはじめとする産業界や国は、東北発の新技術に熱い視線を注いでいる。

  金属には通常、硫黄やリン、炭素などの不純物が混じっている。普通の純度99・9%の鉄は、一辺に原子が10個並ぶ立方体に不純物原子1個の割合だが、純度99・9999%の超高純度鉄は、一辺に原子が100個並んだ立方体に不純物原子1個の状態という。(引用:朝日新聞)
 
金属の精製で性質が変わる。確かにごく微妙といっても混ざっているということミクロでいえば合金になってしまうわけですから当たり前といえば当たり前ですが、面白いですね。には純粋なもの、非常に作るのは難しいものです。
ちょっと話が変わりますが有機化合物でも研究室で精製したものはよくて99.数%。これが薬や食料品で混入していたものが安全性のデータがないものなら大変なことになります。物質によってはppbオーダーのいらない物質が入っていたりしても、生産自体がとまる時代。微量物質が見える分析できる時代が、もちろん良いほうに向かっていると思いますが、過剰な判断にもならざるを得ないところもありますね。
さらに、化学反応でも触媒中の微量物質が効いていたという例は多くあります。A社の試薬では反応が進行したが、B社の試薬では反応が進行しない。詳細に研究を行ってみると、真の触媒は0.01%程度含まれる物質だった。とか。
 

2005年2月18日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

エレクトライド:大量生産に道--セメント原料から次世代ディスプレーの材料

エレクトライド次世代ディスプレーへの応用が期待される「エレクトライド(電子化化合物)」と呼ばれる化合物を簡単に大量生産する方法を、東京工業大フロンティア創造共同研究センターの細野秀雄教授らが見つけ、米国化学会雑誌に発表した。

 エレクトライドは、2種類の原子が結びつく際、陽イオンと陰イオンではなく、陽イオンと電子が結合して出来る物質だ。電圧をかけると電子が簡単に出てくることを利用して電子部品への応用が模索されているが、大量生産できないことが難点だった。

 細野教授らは、酸化アルミニウム(アルミナ)と生石灰を溶かし、ゆっくりと冷やし固めると、アルミニウムとカルシウムが結合したエレクトライドが作れることを見つけた。この材料の組み合わせでセメントやガラスもできるが、これらが「絶縁体」であるのに対し、エレクトライドに加工すると電気をよく通す。今回の発見により、従来10日以上かかっていたのが2時間で作れるようになった。(引用:毎日新聞)

アメリカ化学会誌(Jornal of the American Chemical Society)に報告されています。(Hosono et al, J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 1370

細野教授らは「透明で曲げられる高性能トランジスタ」を開発し昨年Nature に報告している他、ここ数年にNatureScienceに何報か報告しているかなりアクティブな方たちです。

 

2005年2月13日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

砂糖から透明樹脂、大阪府立大などが開発に成功

アミロース砂糖から熱に強く丈夫な透明樹脂を作り出すことに、大阪府立大江崎グリコ(大阪市)、三和澱粉(でんぷん)工業(奈良県)が成功した。

 環境への負荷が少ない素材として、液晶画面用の偏光フィルムや、薬剤を包む極小カプセルなどへの応用が期待される。

 この樹脂は、米やジャガイモに含まれるでんぷんの成分「アミロース」でできている。アミロースをでんぷんから分離することは難しいが、研究グループは、砂糖を2種類の酵素と反応させる方法で、合成に成功した。

 合成アミロースは、薄膜、ゼリー状、糸など様々な形状に加工でき、「直径20ナノ・メートル(ナノは10億分の1)のカプセルも作れる」(同大の北村進一教授)。約200度の熱にも耐えられる。土に埋めると、微生物が分解してくれるという。 (引用:読売新聞)

生分解性、安全性が高いバイオポリマーの開発のニュースです。

関連書籍


酵素反応のしくみ―現代化学の最大の謎をさぐる

酵素は生物の体の中のようなおだやかな環境、つまり常温、常圧で中性に近い状態の中で、たくさんの物質の中から特定の物質(基質)だけを正確に見分け、数千万倍から数億倍という驚くべきスピードで化学反応を進行させる。なぜ、どのようにしてこんな働きをすることができるのか? 現代化学の最大の謎とも言えるこの酵素の不思議な働きをタンパク質の立体構造から平易に解説する。

2005年2月12日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)

磁性液体:常温で液体になる磁性体を初発見 東大大学院

鉄のように磁石に引き寄せられる性質(磁性)を持つ新しい液体を見つけたと9日、東京大大学院理学系研究科の浜口宏夫教授(物理化学)と大学院生の林賢さん(26)が発表した。常温で液体になる磁性体の発見は初めて。薬と結合させ、磁石を使って体内の目的の部位に運ぶ「ドラッグ・デリバリー・システム」や、表示装置への応用が期待できるという。

 新しい磁性液体は、塩化鉄や有機化合物から合成した。イオン液体と呼ばれる物質の一種で、氷点下10度以上で液体になる。300度以上の高温でも沸騰せず、良好な磁性を示した。揮発性がなく、燃えにくく、凍りにくいなど安定した性質を示し、幅広い環境で利用ができるという。(引用: 毎日新聞)


イオン性液体は合成反応でも新規な溶媒として注目されています。4級アンモニウム塩のものが多く知られていますね。溶媒としては非常に高いものですが、回収、反応性の向上を考えると化学として興味深い分野です。しかし、このような磁性液体なるものがあるとは知りませんでした。おもしろいですねえ。ケミストリーの枠を超えてサイエンスな発見をしたいものです。


関連リンク


東大浜口研究室


イオン液体


 

2004年11月10日 ブレビコミン | | コメント(0) | トラックバック(0)