[スポンサーリンク]

ケムステニュース

独メルク、電子工業用薬品事業をBASFに売却

[スポンサーリンク]

メルク株式会社(本社東京、社長クラウス ディール)の親会社であるメルクKGaA(本社ドイツ ダルムシュタット市、社長 ベルンハルト ショイブレ)は1月末、同社の世界における電子工業用薬品事業を2億7,000万ユーロでBASFに売却し、医薬品と化成品事業における革新的な事業への集中を更に推進すると発表した。実際の事業売却は当局によるトラスト法関連の審査を経た後の本年第2四半期になる模様である。この決定は、医薬品と化成品分野における革新的な事業に集中し、焦点を絞った多角化を目指すことにより長期的な収益を志向するというメルクのビジネス戦略に沿ったものである。尚、メルクは事業売却後も約3年間同社の本社工場でBASFに供給する電子工業用薬品の生産を継続する。(引用:日本経済新聞

 

メルクの製品といえば私はTLC(薄層クロマトグラフィー)を思い浮かべます。
日本の萬有製薬のバックにいる非常に大きな企業は米メルクです。元は同じでしたが、独メルクから分かれた全く別会社です。ちなみに、メルクという名前の由来は創業者の名前です。

ところで、電子工業用薬品といわれてもなかなか想像できないですね。 高純度の硝酸、アンモニア水などの薬品やエッチング液(不必要な部分の金属等を溶解させて取り去り液体)やレジスト用剥離液、洗浄液などのことを言うそうです。

関連書籍 

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. サンケイ化学、フェロモン剤を自社生産
  2. <アスクル>無許可で危険物保管 消防法で義務づけ
  3. 2012年10大化学ニュース【前編】
  4. 2011年文化功労者「クロスカップリング反応の開拓者」玉尾皓平氏…
  5. 米デュポンの第2・四半期決算は予想下回る、エネルギー費用高騰が打…
  6. ポリエチレンなど合成樹脂、値上げ浸透
  7. Merck 新しい不眠症治療薬承認申請へ
  8. 広瀬すずさん出演のAGCの新CM『素材でがんばるAGC/水の供給…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ヒドロホルミル化反応 Hydroformylation
  2. 第43回「はっ!」と気づいたときの喜びを味わい続けたい – 高橋 雅英 教授
  3. 【追悼企画】水銀そして甘み、ガンへー合成化学、創薬化学への展開ー
  4. 化学物質でiPS細胞を作る
  5. 三共・第一製薬の完全統合、半年程度前倒しを検討
  6. 有機合成化学協会誌2021年9月号:ストリゴラクトン・アミド修飾アリル化剤・液相電解自動合成・ビフェニレン・含窒素複素環
  7. アルキンの水和反応 Hydration of Alkyne
  8. 三菱ウェルと田辺合併 後発薬に新規参入
  9. 不安定炭化水素化合物[5]ラジアレンの合成と性質
  10. GFPをも取り込む配位高分子

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年2月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28  

注目情報

最新記事

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

活性酸素種はどれでしょう? 〜三重項酸素と一重項酸素、そのほか〜

第109回薬剤師国家試験 (2024年実施) にて、以下のような問題が出題されま…

産総研がすごい!〜修士卒研究職の新育成制度を開始〜

2023年より全研究領域で修士卒研究職の採用を開始した産業技術総合研究所(以下 産総研)ですが、20…

有機合成化学協会誌2024年4月号:ミロガバリン・クロロププケアナニン・メロテルペノイド・サリチル酸誘導体・光励起ホウ素アート錯体

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年4月号がオンライン公開されています。…

日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました

3月28日から31日にかけて開催された,日本薬学会第144年会 (横浜) に参加してきました.筆者自…

キシリトールのはなし

Tshozoです。 35年くらい前、ある食品メーカが「虫歯になりにくい糖分」を使ったお菓子を…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP