[スポンサーリンク]

ケムステニュース

米化学大手デュポン、EPAと和解か=新生児への汚染めぐり

[スポンサーリンク]

テフロン「テフロン」製品の助剤、人工有機フッ素化合物による新生児への汚染を隠蔽していたとされる問題で、米化学大手デュポン(デラウェア州ウイルミントン市)は米環境保護局(EPA)と和解に達した模様だ。デュポンによる環境汚染を追及している米環境団体、エンバイロメンタル・ワーキング・グループ(EWG)が5月6日に発表した。EPAが行政裁判所に最高で1億8380万ドルの制裁(罰金)を申し立てていたが、その8パーセントに相当する約1500万ドルの支払で合意したようだ。(引用:日本消費者新聞

 

1938年に米国デュポン社のプランケット博士によって開発されたテフロン(Teflon)はポリエチレンの水素がすべてフッ素に置き換わったポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で、万能樹脂として各種工業分野、生活製品にも広く浸透しています。現在ではPTFEだけ多くの種類があり、他社でも別の商品名で発売されています。

ペルフルオロオクタン酸

今回はこのテフロンの合成に欠かせないPFOA(Perfluorooctanoic acid, ペルフルオロオクタン酸)またはPTOS(カルボン酸がスルホン酸になったもの)の危険性についてのニュースです。


 

関連書籍


デュポンの創造性開発

デュポン創造性・創生センター長およびデュポン工業繊維技術部門の研究開発技術部長をつとめた著者の経験にもとづき、創造的思考が現実問題にどのように応用されてきたかを具体的な例を使って解説する。



イノベーション経営―3M、デュポン、GE、ファイザー、ラバーメイドに見る成功の条件

イノベーションに成功するには、どのような経営者の姿勢が必要なのか? 米国における最優良企業のトップ経営者自身が直接書き下ろした、自社のイノベーションに関する考え方、経験、実状報告をまとめた経営実務書。

関連リンク

三井・デュポン フロロケミカル株式会社 テフロン

テフロン(フッ素樹脂、PTFE他)

河川・飲料水中のPFOSとPFOA-KUSPH環境衛生学PFOS総説


webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. カネボウ化粧品、バラの香りの秘密解明 高級香水が身近に?
  2. picoSpin世界最小NMRシステムの販売開始
  3. 第六回サイエンス・インカレの募集要項が発表
  4. ミドリムシでインフルエンザ症状を緩和?
  5. 三菱ケミの今期経常益‐1.8%に、石化製品市況弱く
  6. 三共・第一製薬の完全統合、半年程度前倒しを検討
  7. 名城大教授ら会社設立 新素材販売
  8. 味の素、アミノ酸の最大工場がブラジルに完成

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. ケイ素 Silicon 電子機器発達の立役者。半導体や光ファイバーに利用
  2. 量子アルゴリズム国際ハッカソンQPARC Challengeで、で京都大学の学生チームが優勝!!
  3. 翻訳アルゴリズムで化学反応を予測、IBMの研究者が発表
  4. Chem-Stationついに7周年!
  5. Actinophyllic Acidの全合成
  6. ベシャンプ還元 Bechamp Reduction
  7. 構造式を楽に描くコツ!? テクニック紹介
  8. Mukaiyama Award―受賞者一覧
  9. 論文をグレードアップさせるーMayer Scientific Editing
  10. プラスマイナスエーテル!?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

注目情報

最新記事

ニキビ治療薬の成分が発がん性物質に変化?検査会社が注意喚起

2024年3月7日、ブルームバーグ・ニュース及び Yahoo! ニュースに以下の…

ガラスのように透明で曲げられるエアロゲル ―高性能透明断熱材として期待―

第603回のスポットライトリサーチは、ティエムファクトリ株式会社の上岡 良太(うえおか りょうた)さ…

有機合成化学協会誌2024年3月号:遠隔位電子チューニング・含窒素芳香族化合物・ジベンゾクリセン・ロタキサン・近赤外光材料

有機合成化学協会が発行する有機合成化学協会誌、2024年3月号がオンライン公開されています。…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part3

日本化学会年会の付設展示会に出展する企業とのコラボです。第一弾・第二弾につづいて…

ペロブスカイト太陽電池の学理と技術: カーボンニュートラルを担う国産グリーンテクノロジー (CSJカレントレビュー: 48)

(さらに…)…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part2

前回の第一弾に続いて第二弾。日本化学会年会の付設展示会に出展する企業との…

CIPイノベーション共創プログラム「世界に躍進する創薬・バイオベンチャーの新たな戦略」

日本化学会第104春季年会(2024)で開催されるシンポジウムの一つに、CIPセッション「世界に躍進…

日本化学会 第104春季年会 付設展示会ケムステキャンペーン Part1

今年も始まりました日本化学会春季年会。対面で復活して2年めですね。今年は…

マテリアルズ・インフォマティクスの推進成功事例 -なぜあの企業は最短でMI推進を成功させたのか?-

開催日:2024/03/21 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の影…

分子のねじれの強さを調節して分子運動を制御する

第602回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院理学系研究科 塩谷研究室の中島 朋紀(なかじま …

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP