[スポンサーリンク]

ケムステニュース

NEC、デスクトップパソコンのデータバックアップが可能な有機ラジカル電池を開発

[スポンサーリンク]

PTMA日本電気(株)は5日、電源トラブルなどでデスクトップパソコンへの電力供給が停止した場合に、作業中のデータをHDDに格納(バックアップ)する間、パソコンを駆動できる有機ラジカル電池を開発したと発表した。

有機ラジカル電池は、有機ラジカル化合物を活物質(蓄電材料)とし、ラジカル(不対電子)の酸化/還元反応を利用して充電/放電を行なう電池で、化学反応の速度がほかの電池に比べて10倍以上高速であるため、短時間充電や大電流で利用できるのが特徴。安定なラジカル化合物を利用するタイプを同社が 2001年に提案したという。今回開発した有機ラジカル電池は、ラジカルを高分子鎖に結合させたプラスチック材料(ポリラジカル)として、PTMA(ポリテトラメチルピペリジノキシメタクリレート)に特殊な化学処理を行ない耐久性を高めるとともに、高出力を出せる電極を採用することで、安定性と高出力を可能にしたという。また、プラスチック材料を活物質としたことで、異常時にも発煙や発火の危険性がなく、水銀/鉛/カドミウムなどの有害物質も使用していないなど、安全性が高く、環境にもやさしいとしている。(引用:ASCII24)

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 総合化学大手5社、前期は空前の好決算・経常最高益更新
  2. 進む分析機器の開発
  3. トヨタ、世界初「省ネオジム耐熱磁石」開発
  4. 平成をケムステニュースで振り返る
  5. 書いたのは機械。テキストの自動生成による初の学術文献が出版
  6. 2007年秋の褒章
  7. アルツハイマー病・ワクチン開発相次ぐ、副作用回避へ知恵絞る
  8. 日本触媒で爆発事故

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. フリードリヒ・ヴェーラー Friedrich Wohler
  2. 米FDA、塩野義の高脂血症薬で副作用警告
  3. 【金はなぜ金色なの?】 相対論効果 Relativistic Effects
  4. マイクロ波プロセスの工業化 〜環境/化学・ヘルスケア・電材領域での展開と効果〜(2)
  5. 進化する高分子材料 表面・界面制御 Advanced:高分子鎖デザインがもたらすポリマーサイエンスの再創造
  6. 三菱ケミカル「レイヨン」買収へ
  7. 理研:23日に一般公開、「実験ジャー」も登場--和光 /埼玉
  8. 塩谷光彦 Mitsuhiko Shionoya
  9. キャリー・マリス Kary Banks Mullis
  10. 蒲郡市生命の海科学館で化学しようよ

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

マリンス有機化学(上)-学び手の視点から-

概要親しみやすい会話形式を用いた現代的な教育スタイルで有機化学の重要概念を学べる標準教科書.…

【大正製薬】キャリア採用情報(正社員)

<求める人物像>・自ら考えて行動できる・高い専門性を身につけている・…

国内初のナノボディ®製剤オゾラリズマブ

ナノゾラ®皮下注30mgシリンジ(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))は、A…

大正製薬ってどんな会社?

大正製薬は病気の予防から治療まで、皆さまの健康に寄り添う事業を展開しています。こ…

一致団結ケトンでアレン合成!1,3-エンインのヒドロアルキル化

ケトンと1,3-エンインのヒドロアルキル化反応が開発された。独自の配位子とパラジウム/ホウ素/アミン…

ベテラン研究者 vs マテリアルズ・インフォマティクス!?~ 研究者としてMIとの正しい向き合い方

開催日 2024/04/24 : 申込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足…

第11回 慶應有機化学若手シンポジウム

シンポジウム概要主催:慶應有機化学若手シンポジウム実行委員会共催:慶應義塾大…

薬学部ってどんなところ?

自己紹介Chemstationの新入りスタッフのねこたまと申します。現在は学部の4年生(薬学部)…

光と水で還元的環化反応をリノベーション

第609回のスポットライトリサーチは、北海道大学 大学院薬学研究院(精密合成化学研究室)の中村顕斗 …

ブーゲ-ランベルト-ベールの法則(Bouguer-Lambert-Beer’s law)

概要分子が溶けた溶液に光を通したとき,そこから出てくる光の強さは,入る前の強さと比べて小さくなる…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP