[スポンサーリンク]

ケムステニュース

パーデュー大、10秒で爆薬を検知する新システムを開発

[スポンサーリンク]

DESI パーデュー大学のグレアム・クックス教授(分析化学)が率いるこの研究は、「脱離エレクトロスプレー・イオン化」(DESI)と呼ばれ、質量分析の手順の一部が不要になる。そのおかげで、DESIを使った成分検知の所要時間は10秒以下に短縮されると、ウィリアムズ教授は説明する。

使用にあたり、法執行機関の職員やセキュリティー担当者は、対象物の表面、対象者の皮膚や衣服にメタノールか食塩水をスプレーし、短時間で化合物の微量な痕跡を検査できる。

クックス教授の実験室では、DESIを使ってピコグラム(1兆分の1グラム)単位の化学物質を検出した。従来の検査方法を用いる場合に最低限必要なサンプルの量に比べて約1000分の1だ。

クックス教授はまた、現段階ではかさばるDESIセンサーを11キログラムほどに軽量化し、リュックサックに入る程度に小型化して、商品化できればと考えている。(引用:Hotwired Japan)

脱離エレクトロスプレー・イオン化(desorption electrospray ionization ; DESI)は2002年にノーベル化学賞を田中さんと同時に受賞したジョン・B・フェン博士 の開発した、ESIの改良法で質量分析法の新しい手法の1つです。

 

ESIの最大の特徴は大気圧下でイオン化が達成されるため、難揮発性物質などにも適用できるという点です。

このような分析化学の発展は、他の化学の進展を大幅に進めるため非常に重宝されています。

関連書籍

 

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 電池長寿命化へ、充電するたびに自己修復する電極材
  2. 高純度化学研究所が実物周期標本を発売開始
  3. 三和化学と住友製薬、糖尿病食後過血糖改善剤「ミグリトール」の共同…
  4. 20年新卒の志望業界ランキング、化学は総合3位にランクイン
  5. 味の素と元社員が和解 人工甘味料の特許訴訟
  6. 伊藤嘉彦京都大名誉教授死去
  7. ダイセル、化学技術賞を受賞 ウェハーレンズ開発と製品化
  8. メルク、主力薬販売停止で15%減益

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 提唱から60年。温和な条件下で反芳香族イソフロリンの合成に成功
  2. 研究職の転職で求められる「面白い人材」
  3. 美しい化学構造式を書きたい方に
  4. ブロッコリー由来成分「スルフォラファン」による抗肥満効果の分子機構の解明
  5. 114番元素生成の追試に成功
  6. 住友チタニウム、スポンジチタン生産能力を3割増強
  7. チャート式実験器具選択ガイド:スパチュラ・グローブ編
  8. ストーク エナミン Stork Enamine
  9. ジェームス・ツアー James M. Tour
  10. 加熱✕情熱!マイクロ波合成装置「ミューリアクター」四国計測工業

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年10月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

十全化学株式会社ってどんな会社?

私たち十全化学は、医薬品の有効成分である原薬及び重要中間体の製造受託を担っている…

化学者と不妊治療

これは理系の夫視点で書いた、私たち夫婦の不妊治療の体験談です。ケムステ読者で不妊に悩まれている方の参…

リボフラビンを活用した光触媒製品の開発

ビタミン系光触媒ジェンタミン®は、リボフラビン(ビタミンB2)を活用した光触媒で…

紅麹を含むサプリメントで重篤な健康被害、原因物質の特定急ぐ

健康食品 (機能性表示食品) に関する重大ニュースが報じられました。血中コレステ…

ユシロ化学工業ってどんな会社?

1944年の創業から培った技術力と信頼で、こっそりセカイを変える化学屋さん。ユシロ化学の事業内容…

日本薬学会第144年会付設展示会ケムステキャンペーン

日本化学会の年会も終わりましたね。付設展示会キャンペーンもケムステイブニングミキ…

ペプチドのN末端でのピンポイント二重修飾反応を開発!

第 605回のスポットライトリサーチは、中央大学大学院 理工学研究科 応用化学専…

材料・製品開発組織における科学的考察の風土のつくりかた ー マテリアルズ・インフォマティクスを活用し最大限の成果を得るための筋の良いテーマとは ー

開催日:2024/03/27 申込みはこちら■開催概要材料開発を取り巻く競争や環境が激し…

石谷教授最終講義「人工光合成を目指して」を聴講してみた

bergです。この度は2024年3月9日(土)に東京工業大学 大岡山キャンパスにて開催された石谷教授…

リガンド効率 Ligand Efficiency

リガンド効率 (Ligand Efficacy: LE) またはリガンド効率指数…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP