2006年2月アーカイブ
タミフル、化学的製造法を開発...スイス社と話し合いへ
インフルエンザの特効薬タミフルを植物原料を使わず化学的に製造する方法を東大大学院薬学系研究科の柴崎正勝教授らのグループが開発した。
世界で需要が急増している抗ウイルス薬の安定生産を可能にする技術として注目されそうだ。タミフルは、スイスの製薬大手ロシュが独占的に製造している。中国料理に使われる植物トウシキミの果実「八角」を原料に、その成分であるシキミ酸から複雑な工程を経て生産される。新型インフルエンザにも効くと予想されるため、各国が備蓄を進めているが、慢性的に品不足状態にあるうえに、天候不順だと原料の確保が難しくなる。(引用:読売新聞)
工業的に生産できるようになるためには、実験室レベルの成功例ではなかなか難しいと思いますが、面白い話題ですね。どのように合成しているのか考えて見ましょう。
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世界医薬大手の05年売上高、欧州勢伸び米苦戦・武田14位
世界の製薬大手の2005年決算がほぼ出そろい、売上高を順調に伸ばす欧州企業と、苦戦気味の米上位の明暗が浮き彫りになった。日本勢では武田薬品工業の 14位が最高で、第一三共は16位、アステラス製薬は17位に食い込んだ。大型医薬品の販売動向や特許切れ対策で順位が入れ替わる構図になっている。(引用:日本経済新聞)
いまだ日本の製薬業界は世界規模に比べると小さいようです。武田薬品工業は2004年と同様の14位となりました。アステラス製薬と第一三共は互いに順位が入れ替わっただけです。
首位の米製薬大手ファイザーは主力製品の高脂血症治療薬「リピトール」の売り上げが鈍化しているようです。同様に米製薬大手のメルクは販売停止に追い込まれ、多くの訴訟が起こった関節炎治療薬「バイオックス」の影響をもろに受けた模様。一方、フランス製薬大手のサノフィ・アベンティスは特許切れを迎えていますが、抗血小板剤「プラビックス」の好調により利益増加、スイス製薬大手のロシュはいわずと知れたインフルエンザ治療薬の「タミフル」より大幅な増益となりました。
富士フイルムが医薬事業に本格参入
富士写真フイルムは20日、医薬事業へ本格参入すると発表した。創薬ベンチャーのペルセウスプロテオミクス(東京都目黒区、松田和之社長)による9億9800万円の第三者割当増資を引受け、同社発行済株式の22%を有する筆頭株主となったことから、ペルセウス社の持つ癌や生活習慣病などの測定マーカーを用いた診断システムや抗体医薬の開発に取り組む方針だ。(引用:薬事日報)産総研、バイオから環境まで応用可能な新しい質量分析技術の開発に成功
独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)環境管理技術研究部門【部門長 山崎 正和】計測技術研究グループの佐藤 浩昭 研究員ら及びエネルギー技術研究部門【部門長 大和田野 芳郎】熱電変換研究グループの山本 淳 研究員は、量子ドット技術を応用して作成したゲルマニウムナノドットを用いたソフトイオン化質量分析法の開発に成功した。(引用:日経プレリリース)
MALDI(2002年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一氏らが開発した質量分析手法。)はタンパク質や糖鎖などの分子量の大きい生体高分子の同定、構造分析に非常に威力を発揮しました。しかし、マトリックスという物質をイオン化させやすい物質と混ぜ、そこにレーザーをあてイオン化させるため、そのマトリックスの選定に難があり、知識と技術を要しました。
今回産総研が報告した新しい手法は、ゲルマニウムナノドット(シリコン上にGeを蒸着させることで形成させることができるナノサイズの非連続な配列のこと)を成長させた基板上に、試料をのせレーザー照射するだけで、生体高分子などが分解することなく分析できるようになったそうです。
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杏林製薬、ノバルティス社と免疫抑制剤「KRP-203」に関するライセンス契約を締結

杏林製薬株式会社(代表取締役社長:荻原郁夫)は、ノバルティス社(Novartis AG)と、当社が創製した免疫抑制剤「KRP-203」に関するライセンス契約について、この度、下記の内容で締結しました。
1.杏林製薬(株)はノバルティス社に対し、「KRP-203」についての以下の権利を供与した。
(1)移植用の免疫抑制剤として、全世界の開発及び販売権
(2)自己免疫疾患及びその他の疾患用剤として、日本、韓国、中国及び台湾を除く全世界の開発及び販売権
(なお、炎症性腸疾患(IBD)用剤としては、杏林製薬(株)が全世界の権利を留保している)
2.杏林製薬(株)はノバルティス社より契約一時金及びマイルストーンペイメントの支払いを受ける。また、発売後には杏林製薬(株)が原末の供給を行うと共に売上に応じたロイヤリティを受け取る
3.杏林製薬(株)はクロスライセンス品についてノバルティス社が開発ないし販売中の製品を、日本において共同開発ないし共同販売する方向で合意し、具体的な品目については、今後交渉する。
当社は、研究開発において免疫・アレルギー領域を重点領域の1つとしております。本剤は、免疫領域の開発品であり、新規化学構造を有するスフィンゴシン1リン酸受容体アゴニストとして免疫抑制作用を示します。当社では新規性の高い免疫抑制剤として、既存の免疫抑制剤に比べて安全性が高くかつ良好な臨床効果を示すものと期待しています。なお、本剤は当社が、日本国内において前臨床の段階で開発中です。(引用:日経プレリリース)
免疫抑制剤(Immunosuppressant)は臓器移植などの術後、体が異物が入ったと判断して様々な拒絶反応が起こる(免疫)を抑制する薬です。免疫抑制剤で有名なものは藤沢薬品(現アステラス製薬)のFK-506(タクロリムス)があります。
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