ねじれがあるアミド

2-quinuclidone 左の分子2-quinuclidoneは単なる二環性のアミドに見えるかもしれません。しかし、実際は、非常に不安定なアミド結合を持っているため合成は困難で、70年間合成できなかった化合物でした。カリフォルニア工科大学のブライアン・M・ストルツ教授と、博士研究員の谷らは2-quinuclidoneをtetrafluoroborate塩として、初めての合成に成功したそうです(C&EN)。その成果は今月のNatureに掲載されています。(Nature 2006, 441, 699)

 

内容については時間がないので避けますが(C&ENかNatureを読んで下さい。すみません。)、とにかくすぐに加水分解が進んでしまい不安定なこの分子を合成したのは見事です。というより、こういう事実を見逃さず拾って、有機合成化学でNatureに載せたストルツ教授は見事ですね。

以下のようなアジド誘導体からSchmidt–AubクJ・reactionを使って合成したそうです。

2-quinuclidone-2

 

 

 

ストルツはエール大学のJohn Woodのところで博士号取得し、Corey研で博士研究員の後、カリフォルニア工科大学でポストを取った、最近非常に活躍している若手の教授です。今後時間があれば、この内容を有機って面白いよね!!で紹介したいと思います。

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