原子をいくつか組み合わせたものは違う原子と同じ性質をもつ?そんなことがあるのか?と思いますが、それはスーパーアトムとよばれる複合クラスターによって実現されました。今回、Al7C-という炭素原子の周りにアルミニウムが7個結合したもので、これがゲルマニウムと同様な振る舞いをすると報告されました。(Shiv. N. Khanna,et al., Proc. Nat. Acad. Sci. USA, DOI:10.1073/pnas.0608781103).
このクラスターとは、原子および分子が、数個~数十個、もしくはそれ以上集合した状態のことをいい、代表的なクラスターに炭素が60個結びついたフラーレンがあります。フラーレンは共有結合で結びついていますが、金属結合や水素結合で結びついているクラスターもあります。つまり、原子レベルでの集合体のことをいうわけです。(図:Chemical & Engineering News)
クラスターの研究は多数行われていますが、その中でもバージニア州立大学のShiv N. Khanna教授とペンシルバニアA. Welford Castleman Jr教授はこの集合体が他の元素に似た振る舞いをすることに注目して研究を行っています。以前にもアルミニウム原子が13個結合した金属クラスターが化学反応でハロゲン原子と同じ振る舞いをすることを報告しています。(Science, 304, 84 (2004))
現在ではまだ数個しか見つかっていませんが、このようなクラスター、つまりスーパーアトムが増えていくと周期表の上に新たな周期表ができるかもしれませんね。
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投稿者: ブレビコミン 日時: 2006年11月22日 15:41
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