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アルコール→アルデヒド、ケトン
▼ 特徴
Dess-Martinペルヨージナン(DMP)を用いる第1級アルコールの酸化。反応は室温付近で穏やかな条件下に速やかに進行し、アルデヒドが高収率で生成する。酸や塩基に不安定なアルコールもアルデヒド、ケトンに収率よく変換できる。立体的に混みあったアルコール、ラセミ化しやすいα位に不斉中心を持つカルボニル化合物あるいはα,β-不飽和アルデヒドの合成にも適用可能であり、複雑な合成にも応用されている。機構上二等量の酢酸が生じることになるが、これに対してすら不安定な化合物であっても、ピリジン等を緩衝目的で共存させることにより適用できる。 反応後の後処理は非常に簡便で、反応混合物をエーテルで希釈後、aq.NaOHあるいはaq.NaHCO3/Na2SO3を加え抽出するか、直接シリカゲルカラムにより分離することが可能である。 試薬は2-iodobenzoic acidから容易に調製できる1)。原報の調整法では再現性に問題があったが、触媒量のTsOHを加える改良法2)により容易に合成できることが報告され問題は解決された。また、酸化剤としてOxoneを用いる3)と比較的安全簡便にIBXが合成できる。
本試薬および合成前駆体はヨウ素のhypervalent化合物であることから危険が指摘されており4)、反応のスケール、取扱には相応の注意を払うべきである。
▼ 文献
1) a) Dess, D.B.; Martin, J. C. J. Org. Chem. 1983, 48,
4155.
▼ 反応機構
▼ 反応例
下記の例を見ても分かるように、官能基受容性がきわめて高い試薬である。それゆえ、天然物合成において頻用される反応であり、あらゆる報告に適用が見うけられる。水の添加が効果的な場合もある。
▼ 参考文献 1) 院有化II p.174
. 超原子価ヨウ素化合物についての最新の研究内容を紹介。その有機合成への応用が中心です。
・ この本は超原子価ヨウ素化合物について紹介しています。超原子価ヨウ素の種類とその有機合成への応用(代表的な超原子価ヨウ素酸化剤Dess-Martin試薬等)について詳細に記されています。
▼ 関連反応
・IBXを用いる酸化 "アルコール→アルデヒド"型酸化反応 ▼ 関連リンク
・Dess-Martin Periodinane Reagent さらに Dess Martin で検索 |