アルコール→アルコール
▼ 特徴
第二級アルコールにアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)とトリフェニルホスフィン(Ph3P)を反応させた後に安息香酸を反応させると、立体反転(SN2経路)を伴って、対応するベンゾイルオキシ誘導体が生成する。続くアルカリ加水分解により、対応するアルコールに変換できる。すなわち、アルコールの立体反転法として用いられる。
▼ 文献
・Mitsunobu, O.; Yamada, M. Bull. Chem. Soc. Jpn.
1967, 40, 2380.
▼ 反応機構
アゾジカルボン酸ホスフィン付加体の塩基性が弱いため、求核剤には酸性プロトン(pKa<15)が必要とされる。単純にアルコールの反転目的で使用したい場合には、安息香酸よりも酸性度の高いp-ニトロ安息香酸を用いると収率が良い場合が多い。
▼ 反応例
カルボン酸以外の求核剤も用いることができ、さまざまな化合物へと変換される。 以下に例をまとめておく。
大環状化合物合成にも適用可能であり、価値が高い。
角田試薬を用いる光延反応[1]:pKaが15より大きい弱酸においても光延反応を進行させることが可能。
▼ 参考文献
[1] Tunoda, T. et al. Tetrahedron Lett. 1995, 36, 2529.; ibid, 1996, 37, 2463.
▼ 関連反応
・向山酸化還元縮合反応 ▼ 関連リンク
・ケミカルスノート 「光延反応最近の動向」
(PDF:東京化成工業) |