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交差アルドール反応 Cross Aldol Reaction

ケトン、アルデヒド→アルコール

特徴

 

LDAなどの強塩基によってドナー側カルボニル化合物のα位を完全に脱プロトン化させ、金属エノラートを前調製し、自己縮合を抑えて交差アルドール体を得る方法。

エノラートの幾何異性に応じて、立体特異的にアルデヒド及びケトンと反応し、syn/anti-アルドール体を与える。

トランスメタル化により、Li、Na、Mg、Zn、B、Al、Tiなど様々な金属種を用いることができるが、中でもシリルエノラート/スズエノラートは単離精製が可能である。特にシリルエノラートをルイス酸条件下に、カルボニル化合物に付加させる反応を向山アルドール反応と呼ぶ。

全合成におけるフラグメントカップリング鍵反応として用いられる例も少なくない。他の例や詳細は文献・Reviewを参照。

 

 文献

 

・Review: Schetter, B.; Mahrwald, R. Angew. Chem. Int. Ed. 2006, 45, 7506.

 

反応機構

 

Zimmerman-Traxler六員環遷移状態モデルが立体化学を上手く説明するモデルとして受け入れられている。アルデヒドの置換基はequatorialを向く遷移状態が安定であるとされるため、エノラートの幾何異性に依存して

 生成物の立体化学は決定される。すなわち、Z-エノラートからはsyn体、E-エノラートからはantiのアルドール化合物が得られる。
  一般にM-O結合が強い金属(ハードでキレート能のある金属)を用いれば六員環遷移状態がtightになり、立体選択性は向上する傾向にある。

HMPAのようにリチウムなどの金属と強く配位する配位性溶媒を加えると、金属エノラートの分極が高まり反応性が向上する。一方で六員環遷移状態をとることができなくなるため、選択性は逆転し、基質に依存するようになる。

 反応例

 

置換基を持つケトンのエノラートの生成においては、その位置選択性が通常問題となるが、熱力学的/速度論的支配の条件選択により高度にコントロール可能なことも少なくない。

ボロンエノラートはB-O結合の短さゆえtightな六員環遷移状態をとり、リチウムエノラートよりも立体選択性が高くなる。

ボロンエノラートは、使用する試薬を選ぶことでE/Z体の作り分けが可能である。[1]


 参考文献

 

[1] Brown, H. C.; Dhar, R. K.; Bakshi, R. K.; Pandiarajan, P. K.; Singaram, B. J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 3441.


・Modern Aldol ReactionsModern Aldol Reactions







 関連反応

 

アルドール反応
向山アルドール反応
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Henry反応(ニトロアルドール反応)
Evansアルドール反応
List-Barbasアルドール反応
Tishchenko反応
Knoevenagel縮合
Robinson環形成反応
Perkin反応

 

 関連リンク

 

アルドール 反応(Wikipedia日本)
 ・Aldol Reaction (Wikipedia)
The Selective Aldol Reaction (PDF: by MacMillan's lab)
Stereoselective, Directed Aldol Reaction (PDF: by A. Myers' group)
Aldol Condensation (organic-chemistry.org)
Aldol Addition (organic-chemistry.org)
The Aldol Condensation of Aldehyde
有機って面白いよね!! 「アルドール反応」

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