ケトン→ケトン
▼ 特徴 ジビニルケトン誘導体に比較的強いルイス酸やブレンステッド酸を作用させてシクロペンテノン誘導体を合成する反応。 反応はDonor側(D)に電子供与基、Aceptor側(A)に電子吸引基を入れるとうまく進めることができる。ただし、環化後のプロトン脱離の位置制御は難しい。
▼ 文献 ・Nazarov, I. N.; Zaretskaya, I. I. Zh. Obshch. Chim. 1957,
27, 693. ▼ 反応機構 強酸によって生じるペンタジエニルカチオン種は4π電子系であり、同旋的ペリ環状反応を経由して進むとされている。
▼ 反応例
Scabronine Gの合成[1]
Silicon-directed Nazarov Cyclizaton[2]: シリル基のβカチオン安定化能を利用し、Nazarov環化を進行させやすくしている。以下はそれを天然物合成に応用した例である。[3]
Merrilactone Aの合成[4]:Ir触媒を用いたNazarov環化により、合成困難なvic-4級炭素を一挙に構築している。
▼ 参考文献
[1] Waters, S. P.; Tian, Y.; Li, Y.-M.; Danishefsky, S. J. J.
Am. Chem. Soc. 2005, 127, 13514.
▼ 関連反応
・Danheiserシクロペンテン合成
▼ 関連リンク
・Nazarov環化を利用した全合成研究
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