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有機銅アート試薬による1,4-付加 1,4-Addition using Organocuprate |
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ケトン→ケトン
▼ 特徴
一価の銅と二等量の有機リチウム剤から調製される有機クプレート(銅アート)試薬[R2CuLi](organocuprate)は求核性が高く、α,β-不飽和カルボニル化合物に対して1,4-付加反応を速やかに起こす。有機リチウム剤単独では1,2-付加が優先するため、これと相補的に用いることができる。塩基性が低く、脱プロトン化などの副反応を起こしにくい。反応性がきわめて高いため立体的に混んだ炭素原子にも反応させることができる。TMSClなどのハードルイス酸を加えることにより反応は加速される。
▼ 文献
▼ 反応機構
有機クプレートの構造は溶媒によって様々に異なるとされている。速度論実験などの結果から、二量体[R2CuLi]2が反応に関与するモデルが一般に提唱されている。
ダミーリガンドは銅と強く結合するために転移しないという考えが通説であったが、中村らの計算によればリチウムとのカチオン-π相互作用が重要な役割を果たしており、これによりリガンドが転移不可能な方向に固定され、ダミーとして働きうるという新しい説が提唱されている(1)。
▼ 反応例
環状不飽和ケトンの場合、置換基の立体の影響をうけ、立体選択的に反応が進む(1)。d-π*錯形成が高い立体選択性のカギとなっている(1)。
有機亜鉛試薬と触媒量の銅-キラルホスフィン錯体を用いる触媒的不斉1,4-付加反応(4)
▼ 参考文献
(1) Review on Mechanistic View: Nakamura, E. et al. Angew. Chem.
Int. Ed. 2000, 39, 3750. ・ 有機銅試薬を用いた合成反応を紹介。アカデミックと企業のの両方で実験室で働いている人が最適の試薬を決定するのに利用できる。 .
・ . . . . . ▼ 関連反応
・有機銅アート錯体によるC-アルキル化
▼ 関連リンク
・Animation
Reaction Pathway of Cuprate Conjugate Addition (東京大学・中村栄一研究室) さらに 有機銅試薬 で検索 |