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アルコール→アルデヒド 、ケトン
▼ 特徴
TPAP(n-Pr4N+RuO4-/TetraPropylAmmonium Perruthenate)は、空気・水分に安定で有機溶媒に可溶な化合物であり、これを酸化触媒として用いることにより、アルコールをアルデヒドまたはケトンに酸化できる。四酸化ルテニウムより酸化力は弱く、二重結合の開裂などを起こすことは無い。 手順も簡便で、反応は加速度的に進むが、感覚的にNMOが十分ある状態で10分進まなければ、それ以上進まない。非常に温和な条件下進行するため、不安定物質や外れやすい保護基を持つ物質に対してよく用いられる。 溶媒は通常ジクロロメタンを用いるが、アセトニトリルを共溶媒とすることで、収率の向上がみられることも多い。
▼ 文献
・ Review: Steven V. Ley et al. Synthesis 1994, 639-664.
▼ 反応機構
ルテニウム(VII)・ルテニウム(VI)が酸化においてはもっとも活性だと考えられるが、反応が加速度的に進むという自己触媒的挙動を示すゆえ、反応機構は下記に示すほど単純ではない。水はこの自己触媒形成を妨げるとされ、吸水剤MS4Aの添加が反応効率を高める所以はこれである。NMOはルテニウムの再酸化剤として働く。
▼ 実験手順
2. 反応終了後、CH2Cl2、または酢酸エチルで薄め、原点カラムをかける。 3. 溶媒をを減圧留去する。
この方法の他に、溶媒としてアセトニトリルまたはアセトニトリル/塩化メチレンを加える、Na2SO3でNMOを還元し、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥する等をすることもある。詳しくは文献参照。 大量スケールの時は、反応が暴走する可能性があるので、TPAP・NMOを加える時には特に注意すること。
▼ 反応例
Swern酸化で酸化すると、収率12%。
▼ 参考文献
・ Oxidation
and Reduction in Organic Synthesis (Oxford Chemistry Primers, 6)
▼ 関連反応
"アルコール→アルデヒド"型酸化反応 ・ Dess-Martin酸化
▼ 関連リンク
・Matrix of
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