ケトン、ハロゲン → カルボン酸誘導体
▼ 特徴
α-ハロケトンへのアルコキシド等の攻撃により、ケトンのα,α'位間の結合形成をともなってエステルが生成する。塩基として水酸化ナトリウム水溶液を用いた場合、相当するカルボン酸が得られる。環状ケトンの場合には、環縮小が起きる。 β-ハロケトンを用いる同様の反応はHomo-Favorskii転位、α位プロトンを持たずエノール化しない基質を用いる反応はQuasi-Favorskii転位と呼ばれている。
▼ 文献
・Favorskii, A. E. J. Russ. Phys. Chem. Soc. 1894,
26, 590.
▼ 反応機構
反応中間体としてシクロプロパノンが生じ、これがアルコキシドや水酸化物イオンの求核攻撃を受け、ついで環開裂する機構で説明される。
▼ 反応例
環状ケトンのFavorskii転位は、代表的な環縮小反応である。
(+)-epoxydictymene合成の第一段階反応。
Eatonらにより、Cubane全合成の鍵反応として用いられている。
▼ 参考文献
1) 院有化II P129
▼ 関連反応
▼ 関連リンク
・Favorskii
Rearrangement (Wikipedia) さらに Favorskii で検索 |