|
ハロゲン化物→アルケン
▼ 特徴
Pd(0)を触媒として用いて、ハロゲン化アリールまたはビニルを末端オレフィンとクロスカップリングさせて、置換オレフィンをつくる反応。官能基選択性が優れており、収率も高い。生成するオレフィンの位置異性化が起こらない系に対して有効である。基質にアリルアルコール類を用いると、生成オレフィンの位置異性化によりカルボニルが得られる。
▼ 文献
・Org.React. 1982, 27, 345.
▼ 反応機構
migratory insertionおよびβ-hydride eliminationはともにパラジウムに対してsynの位置で置換基の移動が起こる。このことはHeck反応の立体化学(特に縮環化合物)を理解するのに重要である。
▼ 反応例 Domino-Heck反応: 脱離すべきβ-ヒドリドがパラジウムに対してsynの位置にない場合、2つめのオレフィンが挿入して多環性化合物を与える。
不斉Heck反応:二座キラルホスフィン配位子を用いることで不斉化が可能である。カチオン性パラジウムが高選択的反応には重要であり、基質としてトリフラートを用いるか、もしくはハライド+銀塩添加が必要である。
▼ 参考文献
1) MariJean Eggen; Craig J. Mossman et al. J.Org.Chem, 2000,
65, 7792-7799.; Heck,R.F. Palladium Reagents in Organic
Syntheses; Academic:London (1985)
・
・Metal-Catalyzed
Cross-Coupling Reactions カップリング反応の現在の開発と用途を、批判的に分析することによって解説。シリコン、銅、スズ、亜鉛、ジルコニウム、アルミニウム、およびホウ素試薬等を用いたカップリング反応について詳細に述べています。
・
▼ 関連反応
▼ 関連リンク ・Heck
Reaction さらに Heck Reaction で検索 |