Pauson-Khandシクロペンテノン合成 Pauson-Khand Cyclopentenone Synthesis

アルケン、アルキン→ケトン

 

特徴

 

化学量論量のコバルトオクタカルボニルおよびアルキン、アルケン存在下、2-シクロペンテノン誘導体を合成する反応。 形式的にはアルケン+アルキン+COの[2+2+1]三成分カップリングといえる。

分子間反応ではアルケン・アルキンの位置制御の問題が常に付随するため、分子内反応のほうが扱いやすく利点は大きい。

近年では触媒量の金属で進行する系もいくつか見出されている。

 

 文献

 

・Khand, I .U.; Knox, G. R.; Pauson, P. L.; Watts, W. E.; Foreman, M. I.. J. Chem. Soc. Perkin Trans. I 1973, 977-981.
・Shore, N. E. Org. React.,1991, 40, 1.
・Review: Gibson S.E.; Stevenazzi A. Angew. Chem. Int. Ed. 2003, 42, 1800-10.

 

反応機構

 

コバルト-アルキン錯体を用いる場合(当量反応)、通常一酸化炭素の解離(配位座を開ける)を促すために加熱が必要となる。開いた配位座にアルケンが配位し、次いでアルキンーコバルト結合への挿入→COの挿入→還元的脱離のプロセスを経てシクロペンテノンができる。

 

 

 反応例

 

(+)-Epoxydictymeneの合成

Schreiberらは、アルキン-コバルト錯体をNicholas反応→Pauson-Khand反応と続けて用いることで複雑な縮環骨格を高効率的に合成している。NMOを加えることで反応が加速されるが、これは配位子のCOをCO2に酸化し解離を促すためだと言われている。


 

 

 参考文献

 

・Jamison, T. F.; Shambayati, S.; Crawe, W. E.; Schreiber, S. L. J. Am. Chem. Soc. 1997, 119, 4353.

 

 関連反応

 

根岸試薬を用いる反応

 

 関連リンク

Pauson-Khand Reaction (PDF: Evans' Group)
Pauson-Khand Reaction (organic-chemistry.org)
Pauson-Khand Reaction (Wikipedia)
Pauson-Khand Reaction

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