『有機分子触媒』 ゆうきぶんししょくばい Organocatalyst
| 有機合成で用いられる触媒は、金属を活性中心とするものが多いです。しかしながら、金属の種類によっては、高価・有毒・廃棄困難であったり、触媒が水や酸素に不安定であったりと、困った点も少なくありません。
近年では、金属を使わずに、有機分子そのものを触媒として用いる反応の研究が盛んです。有機分子は一般に、扱いや構造のチューニングが簡単であり、安定・安価・環境に優しいなどのメリットがあるとされ、上記の問題点を克服するためのアプローチの一つとして注目を浴びています。その中には金属触媒ではどうやっても進行させられない反応を触媒するものすらあります。
ただ金属触媒に比べまだまだ活性の落ちるものが多く、実用にこぎ着けられるかどうかは、今後の発展次第と言わざるを得ません。
日本人では、京都大学の丸岡啓二教授が第一人者であり、アミノ酸の不斉合成に用いられる、高活性な不斉相間移動触媒の開発は有名な業績です。 |
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関連サイト
■ 京都大学大学院理学系研究科・丸岡研究室
世界屈指の性能を誇る不斉有機分子・相間移動触媒の開発研究を行っている。
■ カリフォルニア工科大学:
David W. C. MacMillan研究室
プロリンや、二級アミン有機分子触媒を用いる斬新な不斉合成法の開発で、世界をリードする研究グループ。
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ODOOS(Online Database Of Organic Synthesis )
有機合成反応のデータベース 現在登録282反応。
Hajos-Parris-Eder-Sauer-Wiechert
反応
List-Barbas
アルドール反応
関連書籍
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Metal-Free Organic Catalysts in Asymmetric Synthesis
不斉合成は有機合成化学者の挑戦です。そのため多くの不斉合成を行うキラルな有機金属触媒が開発されてきましたが、有機金属触媒は、特に生物医学分析では歓迎されません。例えば、非常に微量でも細胞毒性を有するスズ化合物や化合物にかんでしまうパラジウム触媒などです。そのため、近年金属を使わない有機物のみでできた触媒、すなわち有機触媒の研究が盛んに行われています。この本はその有機触媒を多数紹介しています。
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