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カリオフィレン caryophyllene

 

 

分子式:C15H24

CAS No.:87-44-5

正式名:Bicyclo(7.2.0)undec-4-ene, 4,11,11-trimethyl-8-methylene-, (1R,4E,9S)-

 

説明

 

カリオフィレンは、もともとチョウジ(Eugenia caryophyllata、Syzygium aromaticum)のつぼみ、および花の精油から単離された成分である。カリオフィレンは植物中にイソカリオフィレン(isocaryophyllene)との混合物として存在している。

 1950年代、多くの化学者の努力とX線結晶解析法の導入により、カリオフィレンは4員環と9員環がトランスに縮環したビシクロ[7.2.0]ウンデカン骨格を有する二環性化合物であることがはじめて明らかにされた。

1964年にE.J.Coreyらが1983年にJ.E.McMurryらが全合成を達成している。

 

合成例

 

J.E.McMurry,D.D.Miller,Tetrahedron Lett.,24,1885(1983)

 

1、ゲラニル酢酸エチルをオキシ塩化リンの存在下で塩化トリクロロアセチルと亜鉛-銅合金で処理する

2、不安定なため亜鉛-銅合金で還元

3、McMurry反応(TiCl3/LiAlH4/Et3N)

4、Wittig反応よりアルキリデン化

 

この合成は短段階で合成できるのだが、なぜかE体であったオレフィンがZ体になってしまいイソカリオレフィンのみが得られる。詳しい異性化の機構は不明である。よってカリオレフィンの全合成はE.J.Corey,R.B.Mitra,H.Uda.J.Am.Chem.Soc.,85,362(1964)を確認せよ。

 

 

 

参考文献

 

・E.J.Corey,R.B.Mitra,H.Uda.J.Am.Chem.Soc.,85,362(1964)

・J.E.McMurry,D.D.Miller,Tetrahedron Lett.,24,1885(1983)

・大学院講義有機化学 野依良治等 東京化学同人

 

 

関連リンク

 

caryophyllene, β-

こしょうの科学