▼2007年 1月
〜2007年2月
(2007.3.1更新)
1位
人名反応から学ぶ有機合成戦略
2005年3月に発売されたStrategic
Applications of Named Reactions in Organic Synthesisの日本語版です。化学の中の有機化学の人名反応というマイナーな分野にも関わらず、一時期アマゾン洋書売り上げランキングの10位以内をキープしたという非常に珍しい本です。中身は今までの人名反応の本と異なり、非常に充実しており、選ばれた250反応の人名反応を、見開き2ページに発見の経緯、改良法、反応機構、天然物への応用と、それぞれに詳しい説明が記されています。さらに、それぞれに文献が記されており、勉強するにも、事典としても非常に重宝する本です。監修は京都大学の富岡清先生です。内容は説明部分が日本語になっているだけで、反応式や反応機構などのスキームは英語版と全く変わりません。ただ、英語版と異なりリファレンスがCD-ROMで収載されています。
2位
Greene's Protective Groups in Organic Synthesis
有機合成を専攻している方ならおなじみのProtective Groupsの第4版です。2000年以降の最新の保護・脱保護の手法も掲載されており、特に天然物合成を行っている有機合成化学者ならなくてはならない1冊です。
3位
有機化合物のスペクトルによる同定法―MS,IR,NMRの併用
2位のProtective Groupsと同様に有機化学者ならばおなじみのシルバーシュタインの第7版!値段も安いのでぜひおすすめです。
4位 すぐできる
量子化学計算ビギナーズマニュアル
量子化学計算と聞くだけでしり込みする人は多いと思います。ただ、現在コンピューターの発達により、計算化学を多用することで、研究の補助だけでなく、ブレイクスルーを生むこともすくなくありません。この本は分子軌道法、Gaussian、GAMESS、密度汎関数法などをQ&A方式で非常に基本的なところから説明しています。
5位
Asymmetric Synthesis - The Essentials
不斉触媒反応を1冊にまとめた本書は少々値段は高いですが、不斉反応を研究している方なら読破したいものですね。
おすすめ
よくわかる最新元素の基本と仕組み―全113元素を完全網羅、徹底解説 元素の発見史と最新の用途、研究
私たちの身の回りのものはすべて、私たち自身も含めて元素でできています。では全ての物質の基礎になる元素とはいったいどんなものなのでしょうか? 本書は発見されている113の元素すべての歴史、特性、用途をやさしく図解で解説した入門書です。ナノテクノロジーなど最先端技術の理解に欠かせない元素のすべてがわかります!
[批評]
久しぶりの人気書籍ランキング
人名反応から学ぶ有機合成戦略がいまだに首位となりました。非常によい本ですが、私自身はリファレンスがCD-ROMでない英語版の方が好きです。演習で学ぶ有機反応機構を一緒に買う人も多いようです。英語版であるStrategic Applications Of Named Reactions In Organic Synthesisも
個人的にはおすっすめです。英語版の方が高いのに売れているのはやはりリファレンスがついているからでしょうか。今回のお勧めはよくわかる最新元素の基本と仕組み。最近元素が人気?であり、値段も安いので読み物として購入してみてください。