1位
Strategic Applications Of Named Reactions In Organic Synthesis
2005年3月に発売された最新の人名反応に関する本です。今までのものは、内容が薄くまた対象とするレベルも低かったが、今回のこの本は250の人名反応に760ページのページ数をさいている。また中身は4色刷りで非常にみやすい。今までになかった書籍です。値段も安いので、今一番のおすすめです。私も買いました!
2位
Advanced Organic Chemistry
有機化学関連を専攻している大学院生以上におすすめです。日本では同様な書は大学院講義 有機化学〈1〉分子構造と反応・有機金属化学、大学院講義 有機化学〈2〉有機合成化学・生物有機化学がありますが、洋書ではこのAdvanced
Organic ChemistryのStructure
and MechanismsとReaction
and Synthesis
の2冊組みががおすすめです。
3位
Dead Ends And Detours
名前の通り、天然物合成の際の行き止まり、回り道について書いた本である。論文ではほぼ成功例のみを書き、こうしたらうまくいかなかったということはあまり書くことはない。この本は、だめなルート、困ったところに焦点が当てており、実際に非常に参考になる本である。おすすめです。
4位
Side Reactions In Organic Synthesis
3位のDead Ends And Detours同様に、有機合成においての副反応や、こう考えたが実際はこうなったという例が多数紹介されています。2冊とも必読の書籍です。
5位
液クロを上手につかうコツ―誰も教えてくれないノウハウ
HPLCは大半の化学者が使うことになるであろう非常に重要な分析機器です。しかし、実際基本的な使い方以外は教えてもらえません。その需要からここ数年で多数の液クロ関連書籍がでています。その中でも1冊で学べる書籍がこれです。
おすすめ

医薬品のプロセス化学
日本では、現在創薬がつまり、薬を見つけるところが重要視されていますが、アメリカでは実際に医薬品を合成するルート、すなわちプロセス化学が非常に重要視されています。しかし、日本でそのような日本語の書籍はありませんでした。最近出版されたこの本は、例を挙げてプロセス化学を紹介しています。
[批評]
Strategic Applications Of Named Reactions In Organic Synthesisが先月に引き続きダントツの1位でした。有機合成の聖書といわれる
Classics in Total Synthesis以来の良書かもしれません。液クロを上手につかうコツ―誰も教えてくれないノウハウは最近本当に液クロ関係の書籍が多いため1冊ぜひ持っていると役に立つと思います。プロセス化学は非常に重要であり、合成化学者の心を動かすエレガントな合成ばかりです。さて来月はどうなるでしょうか?