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単環系炭化水素

 

脂環系炭化水素

  

 

 炭素原子が環状に結合している構造で、その環の中に二重結合があっても芳香族炭化水素のように共役二重結合を含んでいないものを脂環系炭化水素(alicyclic hydrocarbon)と総称する。

 

 非環系炭化水素と同じ炭素原子をもつ環状を意味するシクロ(cyclo)をつけてそれぞれ命名する。

 

例.

 

問題例1

←環状の炭素数が5個、飽和結合だからpentane、それにmethyl基がついているから、methylcyclopentane となる。置換基名は前につける。

問題例2

←環状の炭素が6個、飽和結合だからhexane、それにmethyl基ethyl基がついていてアルファベット順に並べると 1-ethyl-3-methylcyclohexane になる。

この場合番号はエチル基から数えて、番号が小さくなるようにつける。1-ethyl-5-methylcyclohexaneにはならない。

問題例3

←環状の炭素が6個、一つ二重結合があるから、hexene、その4番目にmethyl基がついているから 4-methylcyclohexene になる。

問題例4

←環状の炭素が6個、2つ二重結合があるからdiene、またこの二重結合の位置は一つ目の二重結合を1とすると3番目にある。よって cyclohexa-1,3-diene となる。

問題例5

←環状の炭素が6個、2つ二重結合があるからdiene,上と同じように位置は1番目と3番目にある。また環の2番目の位置に側鎖がついており、その側鎖には2番目にメチル基がついている。よって名前は2-(2-methylbuthyl)cyclohexa-1,3-dieneとなる。置換基が枝分かれしている場合、置換基のついているところから数えて考える。

 

 

芳香族炭化水素

   

 6個の炭素原子からなる、環のなかに最多数の非集積二重結合(最多数共役二重結合)を含むものをベンゼン(benzene)といい、ベンゼン環を基本環とする炭化水素を芳香族炭化水素(aromatic hydrocarbon)といい、その同族体や置換体を芳香族化合物と称する。

 命名はbenzeneをはじめとする指定された慣用名を使用する。

 

例.