薬化学

  1. イボレノリドAの単離から全合成まで

    高級木材でおなじみマホガニーと近縁なアフリカ原産の樹木から、免疫抑制作用を持つイボレノリドAが単離。機器分析の他、エックス線結晶構造解析と、全合成によって構造が確認されたところによると、炭素間三重結合がつらなったジアルキン構造を持つ18員環化合物でした。

  2. 目が見えるようになる薬

    たった60原子の化合物を投与するだけで、目が見えるようになるかもしれない。アゾ化合物のシストランス光異性化を利用したその輝かしいからくりをここに紹介します。

  3. 二丁拳銃をたずさえ帰ってきた魔弾の射手

    ベータラクタム系抗生物質耐性菌にNOをたたきつける!そんなダブルドラッグが新たに開発されました。映画館のスクリーンで二丁拳銃の殺陣シーンを見ているかのような、病原菌を抹殺するクールな手際を紹介します。

  4. 手術中にガン組織を見分ける標識試薬

    スプレーするだけで、短時間のうちに、ガン組織と正常な組織の区別をはっきりさせる標識試薬が、ついに開発されました。外科手術のおともになるか、周到なその分子設計を、紹介します。

  5. 免疫応答のシグナル伝達を遮断する新規な免疫抑制剤CPYPP

    これまでとは異なる新たな作用機序の免疫抑制剤が報告。標的タンパク質はグアノシンヌクレオチド交換因子のひとつDOCK2。移植手術後の拒絶反応を抑えたり、自己免疫疾患を治療したり、医薬品として夢はどんどん膨らみます。

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