2007年8月アーカイブ
(+)-Fawcettimineの全合成

Total Synthesis of (+)-Fawcettimine. Linghu, X.; Kennedy-Smith, J. J.; Toste, F. D. Angew. Chem. Int. Ed. 2007, Early View. DOI:10.1002/anie.200702695
カリフォルニア大学バークレイ校のTosteらによる報告です。
Fawcettimineの合成におけるポイントは、ヘミアミナール部位を切断してできる、5員環・6員環・含窒素9員環の縮環骨格の構築、および不斉四級炭素の立体制御です。
Tosteらは、独自に開発した「Au(I)触媒によるアルキン・シリルエノールエーテル間の5-endo-dig環化」[1]を鍵反応として用い、合成を達成しています(このストラテジーは、論文[1]中で示されているLycopladinの合成とほぼ同様です)。カチオン性Au(I)触媒は、既存の触媒系では達成し得ない数々の反応を進行させうることが、様々な研究者によって報告されています[2]。その中でも、Tosteは群を抜いて業績を上げており、貢献度の最も高い研究者の一人です。
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金属を使わない触媒的水素化

Metal-Free Catalytic Hydrogenation. Chase, P. A.; Welch, G. C.; Jurca. T.; Stephan, D. W. Angew. Chem. Int. Ed. 2007, Early View. DOI: 10.1002/anie.200702908
有機分子触媒もココまで来たか!という感のある、カナダ・Windsor大学のStephanらによる報告です。
水素を還元剤として使うには、分子のH-H結合を切って組み替える過程(活性化)が必須になります。それを行える試薬は、遷移金属触媒がほぼ唯一無二であり、有機分子だけで水素のH-H結合を切ることは従来不可能とされてきました。
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The Journal of Unpublished Chemistry
皆さん、The Journal of Unpublished Chemistry というジャーナルをご存じですか?直訳すると「未発表化学誌」。
なんじゃこれは?と思われる方も居るでしょうが、ありていに言ってしまえば、ジョークジャーナルの一つです。存在は割と前から知られていて、それほど新しいネタでは無いのですが、あまり取り上げられて無いようなんで紹介します。
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遷移金属の不斉触媒作用を強化するキラルカウンターイオン法
A Powerful Chiral Counterion Strategy for Asymmetric Transition
Metal Catalysis Hamilton, G. L.; Kang, E. J.; Mba, M.; Toste, F. D.Science2007,317, 496. DOI:10.1126/science.1146922
金触媒を用いた反応において、キラルなカウンターアニオンを用いると、高い不斉収率で生成物が得られることをカリフォルニア大学バークレー校のDean Toste教授らは発見し、Scienceに報告しました。
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ワインのコルク臭の原因は?
最近ワイン飲んでますか?筆者は全く飲んでません。嫌いなわけでなく、どちらかというと好きなのですが、最近あまり飲む機会がないので。とはいえどワインはヨーロッパはもちろん米国でも非常に人気で、筆者の住んでいる地域もワインが有名であるので、様々なワインがスーパにも並んでいます。
さて、ワインと言えばコルク、この2つはセットですよね。もちろん長期間の保存に密封するものとして適切であるだけでなく、ワインの豪華さを際立たせる、また、芸術的なパフォーマンスを披露するための大事な小道具でもあります。先日ふらりとニュースを見ていたら、その事実が変わってきているようなのです。
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