[スポンサーリンク]

危険物取扱者

乙種危険物取扱者・合格体験記~Webmaster編

[スポンサーリンク]

ケムステ代表(Webmaster)が平成11年10月に受験した乙四種の合格体験記です。

受験申し込み

とりあえず、化学系の資格といえば危険物取扱者。乙4が簡単そうだったので、受験するため消防署に願書をもらいに行った。願書は結構めんどくさくて、写真や切手が必要。受験料は3400円。結構高い。郵便局の窓口でしか申し込めないので、なかなか申し込みにいけず、締め切り直前にお金を惜しみながら、郵便局で振り込んだ。

勉強

問題集を買った。私が使ったのは「これで合格乙種危険物取扱者 重要問題集」(新星出版社)。

[amazonjs asin=”440502183X” locale=”JP” title=”これで合格 乙種危険物取扱者重要問題集”]

あとから気づいた事だが、乙4しか受験しないのに、この問題集は乙種全体の問題集なので無駄なところが多いということに気づいた。

問題集は初めからやっていった。私はいつも受験申請後から勉強し始めるので1ヶ月くらい前からかな?はじめはPert1「危険物に関する法令」の部分。はっきり言ってさっぱりわからなくて、やる気を失った。数字だけが違うとかかなりきわどい問題が多い。しっかり覚えないといけないなーと思いつつ、かなり挫折気味。

初めは張り切っていたのだけど、それでやる気がなくなって毎日30分もできない。残り2週間弱。やっと法令の部分が終わった。

次のPert2の「基礎物理学と基礎化学」。ちょっとやってみたら、「なめてんのか?」というくらい簡単な問題。速攻飛ばした。

次はPert3の「危険物の性質」。これも、融点や引火点の値が違うとかいうきわどい問題が多く、かなりいらいらした。

なんとか試験3日前に一通り終わった(Pert2はやっていない)

間違えた問題をチェックしておいたので、もう一度やろうと思ったが、法令のところを見たら問題を解く気がしなかったので、まず図や表のついているところを見直し、覚えることにした。

前日、家の近くのファミレスで徹夜。間違えた問題を一通り解いておこうと考えたが、途中で眠くなって挫折。

でも、間違えた問題の6割くらいは解きなおした。

試験当日

試験場は神奈川県で受けたので、藤沢の日大。乙4は一番受ける人数が多いのでかなり多くの人がいた。

(合格発表を送ります!と門のまえや駅周辺でやっていますが絶対引っかからないように!私のときはかなりのひとがひっかかっていました。そんなんやらなくても合否の結果は郵送されます。)

試験開始。

問題をみたら結構簡単。

20分くらいで解けたので、前日の徹夜で眠かった私は試験開始30分たった後退出できるので、退出して家に帰った。

(それにしても、あの問題量で2時間は長い。100問くらいあったほうがいいと思う)

結果とその後

約1ヶ月後。合格通知が送られてきた。うれしかった反面、そのとき極貧だったので、免状申請のお金(2700円)がもったいなくどうしようかな?と思っていた。(次に甲種受験の予定でいたので。)

しかもよく見てみたら、免状申請に期限があるという。その上合格通知が届いてから、1週間強しかない。また、収入印紙が必要らしい。

考えた結果申請はやめた。そのときは試験を受けて通ったということだけでよかったので。

乙種は簡単ですが油断は禁物です。油断、馬鹿にしてると必ず落ちます。

みなさんも自分なりに一生懸命勉強してください。

あと、試験前日の一夜漬けなどは効果がありますが、その後にすべて忘れてしまうのでもったいないです。できれば早めにちょっとづつやっていきましょう。それではがんばってください。

※以前HTML版で公開していたものを移行したものです。

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 危険物データベース:第3類(自然発火性物質および禁水性物質)
  2. 合格体験記:知的財産管理技能検定~berg編~
  3. 危険物データベース:第6類(酸化性液体)
  4. 甲種危険物取扱者・合格体験記~Webmaster編
  5. 乙種危険物取扱者・合格体験記~読者の皆さん編
  6. 危険物に関する法令:指定数量の覚え方
  7. 危険物に関する法令:行政手続き、許可取り消し
  8. 危険物データベース:危険物に関する基礎知識

注目情報

ピックアップ記事

  1. 高速原子間力顕微鏡による溶解過程の中間状態の発見
  2. 「生合成に基づいた網羅的な天然物全合成」—カリフォルニア大学バークレー校・Sarpong研より
  3. 二段励起型可視光レドックス触媒を用いる還元反応
  4. 電流励起による“選択的”三重項励起状態の生成!
  5. 有機合成化学協会誌2022年7月号:アニオン性相間移動触媒・触媒的分子内ヒドロ官能基化・酸化的クロスカップリング・エピジェネティクス複合体・新規リンコマイシン誘導体
  6. 一重項酸素 Singlet Oxygen
  7. アルカロイドなど求核性化合物の結晶スポンジ法による解析を可能とする新規MOFの開発
  8. アルケニルアミドに2つアリールを入れる
  9. エレクトロクロミズム Electrochromism
  10. 100兆分の1秒を観察 夢の光・XFEL施設公開

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

1999年6月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP