[スポンサーリンク]

危険物取扱者

危険物データベース:第5類(自己反応性物質)

[スポンサーリンク]

【目次】

  • 共通する特徴
  • 物質別:有機過酸化物
  • 物質別:硝酸エステル類
  • 物質別:ニトロ化合物・ニトロソ化合物
  • 物質別:アゾ化合物・ジアゾ化合物
  • 物質別:ヒドラジン誘導体・その他

共通する特徴

■特性
  • 比重は1より大きく、固体または液体である
  • 引火性の物質もある。
  • 可燃性物質であり、有機化合物である。
  • 酸素を含んだ物質であるため、燃焼の際は外部からの酸素はほとんど必要とせず、燃焼速度も速い。
  • 自己燃焼を起こしやすい。
  • 有機の硝化物で分解を起こしやすく、長時間のうちに自然発火するものが多い。
  • 加熱、衝撃、摩擦等で発火、爆発するものがある。
■貯蔵・取扱の注意
  • 炎、火花、火源の接近を避ける。
  • 加熱、衝撃、摩擦、直射日光をさける
  • 湿気に注意し、通風の良い冷所に貯蔵する。
  • 容器の破損、危険物の漏出を防止する。
■消火方法
  • 一般に大量注水による冷却消火がよい (多量の酸素を含有する物質のため、窒息消火は適当でない)
  • 液状のものは、乾燥砂、粉末による消火を行う。

有機過酸化物

第一種自己反応性物質
指定数量:10kg

過酸化ベンゾイル (C6H5CO)2O2
  • 無味無臭の白色の結晶
  • 水には溶けないが、有機溶剤に溶ける。
  • 常温では安定だが、加熱、摩擦、衝撃、光等により爆発するおそれがある。
  • 比重は1より大きい
メチルケトンパーオキサイド
  • 純度が高いと不安定で非常に危険なので、市販品はジメチルフタレート(可塑剤)で希釈したものが多い
  • メチルエチルケトンと過酸化水素との反応によって生成したもの
  • 比重は1より大きい。

硝酸エステル類

第一種自己反応性物質
指定数量:10kg

硝酸メチル
  • 引火性で爆発しやすい
  • 水には微溶でアルコールに溶ける
硝酸エチル
ニトログリセリン
  • 空気中で、加熱、打撃、摩擦により爆発する
ニトロセルロース
  • 水で湿綿して安定剤を加えて、冷所に貯蔵する
  • 爆発性は含有窒素量が増加すると大きくなる。

ニトロ化合物・ニトロソ化合物

第一種自己反応性物質
指定数量:10kg

ピクリン酸
  • 熱湯、アルコール、ジエチルエーテル、ベンゼンなどに良く溶ける
トリニトロトルエン
ジニトロペンタメチレンテトラミン

アゾ化合物・ジアゾ化合物

第一種自己反応性物質
指定数量:10kg

アゾビスイソブチロニトリル
ジアゾニトロフェノール

ヒドラジン誘導体・その他

第二種自己反応性物質
指定数量:100kg

硝酸ヒドラジン
硝酸グアニジン
アジ化ナトリウム
Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 危険物に関する法令:指定数量の覚え方
  2. 乙種危険物取扱者・合格体験記~読者の皆さん編
  3. 危険物データベース:第4類(引火性液体)
  4. 甲種危険物取扱者・合格体験記~カルダモン編
  5. 危険物データベース:危険物に関する基礎知識
  6. 試験概要:甲種危険物取扱者
  7. 危険物に関する法令:点検・設備・保安距離
  8. 試験概要:乙種危険物取扱者

注目情報

ピックアップ記事

  1. カルボニル基の保護 Protection of Carbonyl Group
  2. 本当の天然物はどれ?
  3. ストレッカーアミノ酸合成 Strecker Amino Acid Synthesis
  4. 逐次的脱芳香族化と光環化付加で挑む!Annotinolide B初の全合成
  5. 第20回ケムステVシンポ『アカデミア創薬 A to Z』を開催します!
  6. 余裕でドラフトに収まるビュッヒ史上最小 ロータリーエバポレーターR-80シリーズ
  7. 生合成を模倣した有機合成
  8. ケトンを配向基として用いるsp3 C-Hフッ素化反応
  9. ベンジジン転位 Benzidine Rearrangement
  10. 掃除してますか?FTIR-DRIFTチャンバー

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年6月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

第43回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

テーマ「創薬化学の新たな潮流 多彩なアプローチで未来を創る」 日時2026年11月11日…

圧力は「設定値」だけで決まらない【プロセス化学者のつぶやき】

前回まで1. 設定温度と系内の実温度のお話2. 温度値をどう判断するか3. 反応操作をし…

査読に AI を使われた体験談

生成 AI の普及は加速しており、調べもの、英文校閲など研究者の皆さんも活用していることと思います。…

フィーゼルマン チオフェン合成/Fiesselmann Thiophene Synthesis

概要フィーゼルマン チオフェン合成(Fiesselmann Thiophene Synthesi…

“とび跳ねる水滴”に潜む物理 〜接触時間とエネルギー源で読む撥水・防氷のテク〜

熱したフライパンに落ちた水滴が、玉になってコロコロと走り回り、冷えた面では、結露水が合体した瞬間に跳…

AI時代に研究者がすでに持っている力・これから伸ばしたい力

論文要約や文献検索など、研究現場でもAI活用が日常化する一方、「自分の仕事の先行き」に漠然とした不安…

miHub®を活用した探索的データ解析の実践

開催概要研究開発においてデータ活用が進む中、機械学習モデルの構築や予測解析に…

“ある特効薬”のはなし ~本田宗一郎氏の回想から

Tshozoです。最近実家に戻っては色々と廃棄するなどの店じまいを少しずつ進めているのですが、中…

高分子鎖を束ねた新しい共重合体「束状共重合体」が誕生

第715回のスポットライトリサーチは、東京大学大学院 工学系研究科(植村研究室)に所属されていた亀谷…

2026年「有機溶媒危機」へのアンサー。北大発・メカノクロスが挑む、溶媒に依存しない新たな合成法 = “メカノケミカル有機合成”の社会実装

株式会社メカノクロスは、メカノケミカル有機合成技術の社会実装に挑む北海道大学発の…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP