[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

Innovative Drug Synthesis

 

内容

This book covers all aspects of the medicinal chemistry of the latest drugs, and the cutting-edge science associated with them. Following the editors’ 3 successful drug synthesis books, this provides expert analysis of the pros and cons of different synthetic routes and demystifies the process of modern drug discovery for practitioners and researchers.

  • Summarizes for each drug: respective disease area, important properties and SAR (structure-activity relationship), and chemical synthesis routes / options
  • Includes case studies in each chapter
  • Illustrates how chemistry, biology, pharmacokinetics, and a host of disciplines come together to produce successful medicines
  • Explains the advantages of process synthesis versus the synthetic route for drug discovery

(ワイリーHPより)

 

対象

大学院生以上、有機合成化学者、創薬化学者

 

解説

本書は、最新医薬品の合成及び薬理に関する書籍である。2005年から2015年まで上市された17個の医薬品の開発談を紹介している。編者および著者は書籍「Name Reaction」で有名なサンフランシスコ大学Jie Jack Li教授とファイザーのDoug Johnson博士。Li教授自身も15年ブリストリマイヤーズスクイブで創薬化学者として働いていた経験がある。

編者らは、創薬合成化学に関する書籍をこれまで、3冊出版しており(Contemporary Drug Synthesis、The Art of Drug Synthesis、Modern Drug Synthesis)、今回で4冊目となる。

その他に、ファイザー、ブリストリマイヤーズスクイブ、ヴェルテクス、コクリスタルファーマ、ヤンセンファーマなど多くの著名な製薬企業研究者が著者に名を連ねている。

さて、本書は6つのセクションからなり、

  1. 感染症治療薬:5種類
  2. 抗癌剤(キナーゼ阻害薬):4種類
  3. 代謝異常治療薬:1種類
  4. 中枢神経刺激薬:4種類
  5. 抗炎症治療薬:1種類
  6. その他:2種類

の最新医薬品の合成法の開発およびメディシナルケミストリーについて紹介している。最新の医薬品に関する合成化学、構造薬理活性相関及び薬理情報をまとめて知ることができることができ重宝する。内容は構造式が少し大きめではあるが、360ページで1万円強であれば、購入しても損はしないであろう。有機合成化学者、創薬化学者にオススメの1冊である。

 

関連書籍

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. Essential Reagents for Organic S…
  2. 2009年5月人気化学書籍ランキング
  3. 京都大学人気講義 サイエンスの発想法
  4. 化学産業を担う人々のための実践的研究開発と企業戦略
  5. 化学で何がわかるかーあなたの化学、西暦何年レベル?ー
  6. 有機金属反応剤ハンドブック―3Liから83Biまで
  7. Comprehensive Organic Transforma…
  8. 化学 美しい原理と恵み (サイエンス・パレット)

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 持田製薬/エパデールのスイッチOTC承認へ
  2. 住友化学歴史資料館
  3. キラルアニオン相関移動-パラジウム触媒系による触媒的不斉1,1-ジアリール化反応
  4. ヘテロ原子を組み込んだ歪シクロアルキン簡便合成法の開発
  5. イミダゾリニウムトリフラート塩の合成に有用なビニルスルホニウム塩前駆体
  6. Dead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」シリーズ
  7. 武田薬、糖尿病治療剤「アクトス」の効能を追加申請
  8. 豊丘出身、元島さんCMC開発
  9. カルボン酸の保護 Protection of Carboxylic Acid
  10. ノッド因子 (Nod factor)

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル保護基 Troc Protecting Group

概要2,2,2-トリクロロエトキシカルボニル(2,2,2-trichloroethoxycarb…

二重可変領域抗体 Dual Variable Domain Immunoglobulin

抗体医薬はリウマチやガンなどの難治性疾患治療に有効であり、現在までに活発に開発が進められてきた。…

サイエンスイングリッシュキャンプin東京工科大学

産業のグローバル化が進み、エンジニアにも国際的なセンスや語学力が求められているなか、東京工科大学(東…

特定の場所の遺伝子を活性化できる新しい分子の開発

ついにスポットライトリサーチも150回。第150回目は理化学研究所 博士研究員の谷口 純一 (たにぐ…

出光・昭和シェル、統合を発表

石油元売り2位の出光興産と4位の昭和シェル石油は10日、2019年4月に経営統合すると正式に発表した…

天然物の全合成研究ーChemical Times特集より

関東化学が発行する化学情報誌「ケミカルタイムズ」。年4回発行のこの無料雑誌の紹介をしています。…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP