[スポンサーリンク]

一般的な話題

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

[スポンサーリンク]

 

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープンアクセスとなりました 34-4号 (2024年11月発行)の紹介です。

各項目のタイトルおよび画像から該当記事へ飛べます (新しいタブで開きます) ので、隅々までご覧ください!

(著者様のご所属は掲載当時のものです)

■巻頭言

創薬精神について
内藤 晴夫
エーザイ株式会社

アリセプトの創薬以来、40 年間継続しているアルツハイマー病治療薬の研究開発経験を通じて、失敗から学ぶ経験知の重要性と、経験知が創薬の「海図」になること、またアルツハイマー病当事者との共感関係が、創薬精神として大切であることが述べられています。

■創薬最前線

大鵬薬品の創薬力 ~がんの克服に向けた創薬トランスフォーメーション~
相良 武, 荻野 悦夫
大鵬薬品工業株式会社

創薬最前線を大鵬薬品にご記載頂きました。システイノミクス創薬を基盤とした抗がん薬の創薬研究や他のスマート低分子への展開など、多面的な創薬の方針をぜひご覧ください。

WINDOW

ボストンのバイオテック産業を取り巻く最新状況
寒原 裕登
Matchpoint Therapeutics

本号の WINDOW は、ボストンのバイオテック産業を取り巻く最新状況について、実際に現地バイオテックでご活躍されている寒原先生に紹介いただきました。成熟したライフサイエンスエコシステムを形成するボストンではアカデミア、製薬企業、バイオテックならびにベンチャーキャピタルがどのように創薬に関わっているのかがよく理解できます。

■ESSAY
特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬

分解創薬の特集にあたって
石川 稔
東北大学 大学院生命科学研究科

PROTAC (proteolysis targeting chimera) に代表される、新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬。MEDCHEM NEWS 初となる特集「分解創薬」の緒言として、その歴史や特徴、課題をまとめて頂きました。本邦 4 グループの記事を前に、新しい治療戦略へ発展しつつある分解創薬の概要を覗いてみませんか?

■ESSAY
特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬

標的タンパク質分解誘導:KRAS G12D分解薬の創出
早川 昌彦
アステラス製薬株式会社

アステラス製薬が臨床試験中の標的タンパク質分解誘導薬 ASP3082 をご紹介頂きました。興味深い研究内容に加えて、「タンパク質間の弱い結合を調整する美しい科学」、「日本の化学の力が活躍する余地」など未来の創薬化学を示してくださいました。創薬化学者や未来の創薬化学者には必読の内容です!

■ESSAY
特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬

標的タンパク質分解誘導剤探索プラットフォーム RaPPIDS TM
冨成 祐介, 蒲 香苗
ファイメクス株式会社

「標的タンパク質分解誘導 (TPD) とは?従来の枠を超えた新しい創薬技術に迫る」標的分子を分解することで薬効を発揮する TPD は、従来の医薬品とは異なる全く新しい作用機序を持つ技術です。急速に進むこの最先端の医薬品開発研究にご注目ください。

■ESSAY
特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬

サリドマイドおよび類縁体の分子糊分解薬
伊藤 拓水
東京医科大学 医学部

セレブロン (cereblon) をサリドマイド標的因子として著者らが同定したのが 2010 年。それから、サリドマイド誘導体の分子糊分解薬 (molecular glue degrader、MGD) としてのメカニズム解明、ネオ基質の同定等、PROTAC を含む「分解創薬」の時代をまさに切り開いてこられました。今後の MGD や “beyond cereblon” に期待大です。

■ESSAY
特集:新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬

RNA分解分子 (RIBOTAC) の開発経緯と in vivo 実験への応用
松本 安正, 相川 春夫
田辺三菱製薬株式会社 創薬本部, 東京大学 大学院理学系研究科

本稿では、狙った RNA の分解を誘導する分子である RIBOTAC の開発について、コンセプトを樹立する萌芽期の研究を中心に紹介していただきました。新しい創薬手法として注目されつつある RIBOTAC 技術、ぜひご一読いただき、その世界に一歩足を踏み入れてみませんか?

■SEMINER

ホウ素中性子捕捉療法の適用範囲拡大を目指した代謝制御型薬物送達システム
野本 貴大, 登倉 大貴
東京大学大学院 総合文化研究科

野本先生、登倉先生らは、我が国が世界をリードするホウ素中性子捕捉療法 (BNCT) の適用拡大を目指し、革新的な DDS 技術を開発しました。これにより、BNCT用製剤の機能性や体内動態が飛躍的に向上し、現在、実用化に向けた開発が急速に進められています。ぜひご注目ください。

■COFFEE BREAK

メディシナルケミストリーシンポジウムにおける高校生のポスター発表
鈴木 孝禎
大阪大学産業科学研究所

次世代の創薬を担う高校生に科学から得られる感動や体験を味わってほしい想いから、メドケムシンポにおける高校生のポスター発表に参加した鈴木先生の期待が紹介されています。また、先生が化学を志すきっかけとなったエピソードもありますので、目を通してみてください。

■REPOET

厚生労働省が進める医療系ベンチャー・トータルサポート事業 (MEDISO) ~支援の変遷とこれからの医療系ベンチャー支援~
倉渕 瑶子, 山﨑 祐樹, 鐘ケ江 和菜, 山口 将太, 大島 嘉文, 川上 明彦
株式会社三菱総合研究所 ヘルスケア事業本部

MEDISO は、新薬開発を目指す医療系ベンチャーやアカデミアを対象に、研究から臨床開発、実用化までの全段階で専門家が相談に対応する支援事業です。開発、薬事、知財、経営、マーケティング、法務、国際展開等の専門家が個別の相談に対応しています。

関連書籍

本号の「BOOKS 紹介」より①

ダンラップ・ヒューリン創薬化学

ダンラップ・ヒューリン創薬化学

ダンラップ,N.K., ヒューリン,D.M.
Amazon product information

本号の「BOOKS 紹介」より②

MEDCHEM NEWS 紹介記事バックナンバー

MEDCHEM NEWS 34-3 号「2023年度メドケムシンポ優秀賞」
MEDCHEM NEWS 33-2 号 「2023年度医薬化学部会賞」
MEDCHEM NEWS 33-1 号「創薬を支える計測・検出技術の最前線」
MEDCHEM NEWS 33-4 号「創薬人育成事業の活動報告」
MEDCHEM NEWS 33-3 号「30年後の創薬研究」
MEDCHEM NEWS 33-2 号 「2022年度医薬化学部会賞」
MEDCHEM NEWS 33-1 号 「創薬への貢献」
MEDCHEM NEWS 32-4 号「創薬の将来ビジョン」
MEDCHEM NEWS 32-3号 「シン・メディシナルケミストリー」
MEDCHEM NEWS 32-2号 「儲からないが必要な薬の話」
MEDCHEM NEWS 32-1号「機械学習とロボティックス特集」
MEDCHEM NEWS 31-4号「RNA制御モダリティ」
MEDCHEM NEWS 31-3号「ケムステ代表寄稿記事」
MEDCHEM NEWS 31-2号「2020年度医薬化学部会賞」
MEDCHEM NEWS 31-1号「低分子創薬」
MEDCHEM NEWS 30-4号「ペプチド化学」
MEDCHEM NEWS 30-3号「メドケムシンポ優秀賞」

 

Avatar photo

DAICHAN

投稿者の記事一覧

創薬化学者と薬局薬剤師の二足の草鞋を履きこなす、四年制薬学科の生き残り。
薬を「創る」と「使う」の双方からサイエンスに向き合っています。
しかし趣味は魏志倭人伝の解釈と北方民族の古代史という、あからさまな文系人間。
どこへ向かうかはfurther research is needed.

関連記事

  1. CO2が原料!?不活性アルケンのアリールカルボキシ化反応の開発
  2. ピンナ酸の不斉全合成
  3. 有機合成化学協会誌2021年2月号:デオキシプロピオナート構造・…
  4. 2023年から始めるマテリアルズ・インフォマティクスの進め方 〜…
  5. ワンチップ顕微鏡AminoMEを買ってみました
  6. モータータンパク質に匹敵する性能の人工分子モーターをつくる
  7. 周期表の歴史を振り返る【周期表生誕 150 周年特別企画】
  8. 【10月開催】第2回 マツモトファインケミカル技術セミナー 有機…

注目情報

ピックアップ記事

  1. ボリレン
  2. ボルテゾミブ (bortezomib)
  3. 潤滑剤なしで抜群の滑りを実現する「自己潤滑性XXドーム」が開発されている
  4. 不安定さが取り柄!1,2,3-シクロヘキサトリエンの多彩な反応
  5. 第34回 生物学と合成化学のハイブリッド高分子材料を開発する―Jeroen Cornelissen教授
  6. 多検体パラレルエバポレーションを使ってみた:ビュッヒ Multivapor™
  7. 呉羽化学、明るさを保ちながら熱をカットする窓ガラス用素材
  8. 相良剛光 SAGARA Yoshimitsu
  9. 「自分の意見を言える人」がしている3つのこと
  10. キレーション療法ってなに?

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

注目情報

最新記事

アンモニウム構造によりラジカル種の発生位置を完全に制御!

第710回のスポットライトリサーチは、関西学院大学理工学研究科 村上研究室の榊原 陽太(さかきばら …

化学つれづれ草【ある研究者の回想】

概要物理化学者で量子機能材料を専門とする著者によるエッセイ集.化学者としての研究,教育,人生…

第60回有機反応若手の会

開催概要有機反応若手の会は、有機化学分野で研究を行う全国の大学院生を中心とした若手研究者が集い、…

ノーベル賞受賞者と語り合う5日間!「第18回HOPEミーティング」参加者募集!

申し込みはこちら概要主催:独立行政法人 日本学術振興会(JSPS)開催地:神奈川…

光触媒による高効率なCO2還元の実現―まさかの光を弱く当てることが重要だった―

第709回のスポットライトリサーチは、東京科学大学 理学院(前田研究室)博士後期課程2年の仲田竜一 …

「π-πスタッキング」という言葉が生む誤解【芳香環の相互作用を見直す: 前編】

芳香環が平行に並んで近接しているとき、その構造を「π–π スタッキング」と表されることがよくあります…

一重項酸素によるC(sp2)−P結合切断を用いた長波長光によるリン化合物のアンケージング

第 708 回のスポットライトリサーチは、同志社女子大学 薬学部 医療薬学科 5…

マテリアルズ・インフォマティクスにおける画像解析の活用ガイド

開催概要材料開発において、電子顕微鏡やX線トモグラフィーを用いて材料の微細構造を観察するために画…

世界初のPROTAC医薬、ついに承認 ―「タンパク質を阻害する」から「分解する」時代へ

2026年5月、創薬化学の歴史に残る大きな出来事が起きました。米国 FDA は、…

有機蛍光とは異なる新しい有機りん光の分子設計指針の発見

第707回のスポットライトリサーチは、電気通信大学 情報理工学研究科(牧昌次郎研究室)の林希久也 助…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP