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ケムステしごと

求人わずかな専門職へのキャリアチェンジ 30代の女性研究員のキャリアビジョンを実現

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専門性が高いため、人材の流動性が低く、転職が難しい職種があります。特に多様な素材を扱うケミカル業界では、ポジションに空きがないことも多く、求人があっても求められる経験やスキルが非常に限定的で、ニッチな専門性が必要とされます。

そのような求職者と求人企業の橋渡し役がLHH転職エージェント(以下、LHH)です。その特色は、綿密な求人企業へのリサーチと、手厚い求職者へのサポートを行う独自の手法、ビジョンマッチングを用いて双方の希望を叶えることにあります。

今回は、LHH転職エージェントのコンサルティングを通じて、限られた求人情報の中から希望通りのキャリアチェンジを実現した30代の女性技術者の事例をご紹介します。この転職をサポートしたChemical & Plant紹介部Chemical West課のコンサルタント、竹村彩香さんにそのプロセスを詳しく伺いました。

目次

・企業へのヒアリングでつかんだ独自の人材情報

・求職者の強みや一緒に言語化するコンサルタントとの面談

・求職者の強みを言語化するコンサルタントとの面接対策

・公開されていない求人・企業情報をマッチングに駆使

企業へのヒアリングでつかんだ独自の人材情報

ある化学メーカーの求人を見て「候補者がかなり限定される」と竹村さんは感じました。そこで該当する人材を探す前に求人企業へ出向き、人事担当者にヒアリングを行いました。求人票だけでは伝わってこない、求める人材像を知るためです。これが今回の転職支援につながるスタートとなりました。

竹村さんが所属するChemical & Plant紹介部Chemical West課は、化学業界を中心とし、一部に化粧品や食品、製紙業界などを扱っています。そのなかで竹村さんは、研究開発・生産技術・品質関連業務などの技術職をはじめ、営業職など幅広い職種の方々の転職支援を行っています。

今回の求人ポジションは、ある化学薬品の登録申請担当でした。企業のなかでもごく少数のポジションで、あまり人材の流動性が低い職種です。竹村さんの求職者リサーチでも該当する人材は少なく、当初は候補者選びがかなり難航しそうな気配でした。それでも「この人ならば」と思う候補者がいました。それがSさんでした。

「Sさんは、化学薬品評価の分析を受託する会社で、評価分析の試験責任者を務めていました。」

30代前半の女性で、勤務年数は8年ほど。評価分析から登録申請へのキャリアチェンジを希望していました。しかし、求人企業が求めていたのは登録申請業務の経験者でした。Sさんはその条件に当てはまりません。それでも竹村さんは、なぜSさんを候補者に選んだのでしょう。

「求人企業へのヒアリングのなかで『経験者を見つけるのが難しいようであれば、薬品の試験や分析の経験、あるいは分析データを読み解ける力があれば検討したい』という情報を得ていました。」

LHHは、1人のコンサルタントが求人企業と求職者の双方に対応する「360度式コンサルティング」を採用しています。求職者のみならず、企業にもヒアリングを行うことで、求人票だけでは分からない要望を明確にし、互いの要望のすり合わせを丁寧に進めます。この両面型のコンサルティングは、LHHの転職支援の大きな特色のひとつとなっています。

「未経験者ならば、育てていこう。」という求人企業の意向は、表向きには出ていない情報。今回のマッチングを進めるうえで大きな足がかりになりました。

求職者の強みを言語化するコンサルタントとの面接対策

評価分析の責任者を務めていたSさんは、業務で委託元の登録申請担当者と会う機会がよくあり、その話を聞くうちに登録申請の仕事に興味を持ったことを転職理由に挙げていました。しかし、竹村さんとの面談では、他の理由も見えてきました。

「Sさんの前職の会社は、組織や体制、運営方針などが頻繁に変わり、Sさんの業務内容や業務の優先順位もそれによって変えなければならない状態だったそうです。これでは自身の専門性を高めるのは難しいと感じたことが転職理由の背景にあるようでした。」

薬品の登録申請業務は専門性が高いので、キャリアやスキルの向上を図っていけるのではないか。転職に踏み切ったのは、中長期的な視点で自身の将来を考えた結果と竹村さんは見ます。

実は、LHHの特色であり、独自の手法とする「ビジョンマッチング」で最も重視するのがこの部分。求職者が内に描いている将来像です。単純に雇用条件などの適合で求職者と企業を結ぶのではなく、求職者のキャリアビジョン、ライフビジョンを聞き取って、求人企業で働くことにより、それが実現できるかどうかをマッチングの判断基準とするのです。

そして、Sさんの人柄については次のように語ります。

「30代の若さで試験責任者を任されていますし、忙しい時期は夜10時まで働くこともあったと話していました。誠実で、自分でやると決めたことには責任感をもって取り組まれる方だと感じました。」

求人企業が提示した「試験や分析の経験」は問題なし。責任者として部署メンバーの分析結果の確認も行いますから「分析データを読み解ける」という条件もクリアしています。外部との折衝も経験しており、業務上のコミュニケーション力も期待されます。

ただ、このマッチングに、まったく懸念されることがなかったわけではありません。

「Sさんには以前に転職経験がありましたが、長く間が空いたせいか、自分のどこが優れているのかといった、アピールポイントの自覚が薄いように感じました。つまり、自分の強みをきちんと言語化できていない状態でした。」

そのうえSさんはあがり症で『面接で自分のことをうまく話せるかどうか不安』だとも言っていました。そこで竹村さんは、キャリアの棚卸をSさんと行うことにしました。転職理由や面接で聞かれる基本的な事項、志望動機、過去の成功・失敗体験などの回答を用紙に記入してもらいました。その後に面談を行い、回答で内容の薄い部分は、例えば『このときは、どのような工夫をしてこの結果になったのですか』というふうに尋ねて、回答を補強していきました。

「自分では当たり前としてやっていることが、ほかの人にはない能力だったり、すごく魅力的に感じられる部分だったりすることがあるものです。自身のアピールポイントをうまく言葉にできない方の場合、それに気づいてもらうためにこの棚卸をすることがあります。」

言うまでもなくこれは、Sさんの長所・人柄が100%伝わるように、そして後悔を残さないようにするための面接準備です。こうしてSさんは一次面接に臨みました。

求職者の性格に配慮し、求人企業に協力を依頼

面接後、Sさんは「和やかな雰囲気の面接でしたけれど、やはり緊張してしまい、うまく話せたかどうか・・・。」と、少し不安げにそのときの様子をふり返りました。

一方、企業からは「緊張していたようだけれど、お客様への対応経験も含めてコミュニケーション能力の高い方だと見受けられた。」という良い評価が返ってきました。

実は、この面接の背景には、竹村さんによるSさんへの細やかな配慮がありました。面接前に竹村さんは企業の人事担当者を訪問しています。

「改めて、Sさんの強みを伝えるとともに、緊張しやすく、思いをうまく伝えられない可能性があることも伝えました。面接では、できるだけ話しやすい雰囲気を作っていただけるようお願いしました。」

この協力依頼に、面接担当者が快く応じてくれたことは、Sさんの面接後のコメントからもうかがえます。これはLHHと求人企業との良好な信頼関係を示す一面でもあります。

その後、Sさんは二次面接に進み、内定が決まりました。希望の職種への転向が叶ったSさんは即座に内定を承諾したそうです。経験値に加え、会社の規模が前職より大きいこともあって待遇も向上し、年収もアップしたそうです。何よりも入社後、Sさんから届いた「まだ仕事に慣れるのに必死ですが、充実した日々を送っています。」という前向きなコメントがうれしいと竹村さんは言います。

今回の転職支援が成功したポイントについて竹村さんは次のように語ります。

「人選前の段階で、求人の該当人材にどのような要件が備わっていればいいのかを、企業から直接聞き取れたことが大きいです。過去に若手で未経験の方が入社した例があると聞いていたので、その方がどのような経歴でどこを評価されたのか、それも情報としていただけたことが、人選にあたって参考になりました。」

そしてもうひとつ、Sさんが面接対策に辛抱強く取り組んでくれたことも成功要因として大きいといいます。

「Sさんは残業もあって忙しいなか、真剣に私と向き合ってくれました。これは自分から主体的に取り組まないと意味がないのですが、求職者によってはこちらがいくら働きかけても応じてくれない方もいます。その点、真摯に取り組んでくださったSさんには、自身が希望する将来像を実現したいという強い意志と誠実さを感じました。」

さらに、転職に際し、LHHのコンサルタントが介在する意義について、次のように話しています。

「やりたいこと、経験で培った強み、人材としての魅力など、求職者の話を聞いていると、意外ときちんと自身で理解していないなと思うことがよくあります。けれど、それは自分で考えるだけではわからない部分も多分にあります。それを話す、あるいは質問に答えることでいろいろな気づきがあるはずです。それを一緒に丁寧にひも解き、転職に向かっていけるところに私たちLHHコンサルタントの介在価値があります。」

公開されていない求人・企業情報をマッチングに駆使

今回の事例のように、専門性が高く、募集が少ない職種の場合、当然ながら転職市場に出回る求人情報が少なく、求職者の目にも止まりにくいものです。また、求人企業が求める人材の詳細な要件も、一般の求人情報からはなかなか汲み取れません。

LHH転職エージェントのコンサルタントは、それぞれが専門分野に特化し、最新の企業情報をもとに転職支援を行っています。LHHのサービスは、転職するか否かにかかわらず、自身の市場価値を確認するための利用にも役立ちます。

LHH転職エージェント コンサルタント:竹村 彩香

大学卒業後、アデコへ入社。派遣事業の営業職として、新規で大手~中小企業まで幅広い業界のクライアントを担当。その後LHHへ。Chemical分野の化学業界を中心に研究開発・生産技術・品質関連業務などの技術職をはじめ、営業職など幅広い職種の方々の転職支援を行う。納得のいく転職のための親身な相談を心がけ、長期的なキャリア形成を見据えたアドバイスを行う。

LHH転職エージェントについて


LHH転職エージェントとは、世界最大の総合人財サービス企業アデコが日本で展開する転職支援サービスのブランド名称です。国内では大都市圏を中心に事業を展開し、各領域に精通した転職コンサルタントがさまざまな業界・職種の転職サポートを行っています。ライフサイエンス・メディカル領域においては、化学業界を軸に、理化学機器、製薬、再生医療、医療機器といった分野でご活躍される方々の転職をサポートしています。

※LHH Japan公式 note

 

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