[スポンサーリンク]

ケムステニュース

<理研研究員>「論文3本」の実験データ改ざん

[スポンサーリンク]

理化学研究所(埼玉県和光市)の男性副主任研究員(54)が執筆した研究論文2本の実験データが改ざんされていたことが24日、理研の調査で分かった。別の論文1本も改ざんされた可能性が高く、理研は計3本の論文を取り下げるよう勧告した。副主任研究員は9月末、共同研究者の女性研究員(38)も10月に退職した。(引用:毎日新聞
よくないことです。化学の分野でもよくみられます。実際そのときはそういう結果からそう考えてそう書いたということはありますがデータの改ざんはいけません。どうしてもこのデータがあるとこういう風に書けない、こういう結果に導けないということがあるでしょう。そういうときは、時間がかかってももう一度行うことが重要だと思います。

 

最近の論文は投稿から公開まで非常に短い時間で行われます。それが原因で研究にもスピードが求められ、多くのおかしなデータがでてきてしまうようです。私が競合している研究室の1つでもあきらかにおかしいデータが多々あり、それが原因で論文が通らず、正しい結果を公表できない場合がありました。そういうことは時間がたてばすぐにわかり、悪い評判が広がるものです。科学を研究している以上、出た結果にまっすぐむきあう気持ちが必要だと思います。

関連書籍

[amazonjs asin=”4062575353″ locale=”JP” title=”背信の科学者たち―論文捏造、データ改ざんはなぜ繰り返されるのか (ブルーバックス)”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. レッドブルから微量のコカインが検出される
  2. 香りで女性のイライラ解消 長崎大が発見、製品化も
  3. 化学企業のグローバル・トップ50が発表【2018年版】
  4. 磁性液体:常温で液体になる磁性体を初発見 東大大学院
  5. アミンの新合成法
  6. 新コース開講! 東大発の無料オンライン英語講座!
  7. 伊藤嘉彦京都大名誉教授死去
  8. 化学 2005年7月号

注目情報

ピックアップ記事

  1. 佐藤 一彦 Kazuhiko Sato
  2. 資金洗浄のススメ~化学的な意味で~
  3. アメリカ大学院留学:卒業まであと一歩!プロポーザル試験
  4. 生物活性物質の化学―有機合成の考え方を学ぶ
  5. Fmoc-N-アルキルグリシンって何ができるの?―いろいろできます!
  6. リガンド効率 Ligand Efficiency
  7. 本当の天然物はどれ?
  8. 【2021年卒業予定 修士1年生対象】企業での研究開発を知る講座
  9. 公募開始!2020 CAS Future Leaders プログラム(2020年1月26日締切)
  10. 第27回 生命活動の鍵、細胞間の相互作用を解明する – Mary Cloninger教授

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2005年1月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP