[スポンサーリンク]

ケムステニュース

藤沢の野鳥変死、胃から農薬成分検出

[スポンサーリンク]

メソミル

藤沢市湘南台1丁目の住宅街で、カラスやヒヨドリの死骸(しがい)が相次いで見つかった問題で、7日に発見されたカラスとヒヨドリの胃の内容物と、近くに落ちていたミカンから害虫駆除に使う農薬成分「メソミル」が検出されたことが13日、藤沢北署の調べで分かった。同署では何者かが農薬を混入させたミカンを置いた可能性があるとみて、鳥獣保護法違反容疑で調べを進めている。 同署などによると、メソミルは野菜の大型害虫の防除などに使われる殺虫剤。農業用殺虫剤として市販されているが、毒劇物法では劇物に指定されており、購入の際には氏名などの記入と押印が義務づけられている。一般に水で数千倍に薄めて使用するという(引用:産経新聞)。

?
メソミルはカーバメイト系殺虫剤で見てのとおり分子内にカーバメイトを有するオキシムです。オキシムはE,Zの異性体があるので、このメソミルもE,Zの混合物となっています。

?カーバメイト系殺虫剤は種特異性が高く、昆虫には効きますが、昆虫の天敵のクモなどには影響を与えない傾向にあります。?作用機序はコリンエステラーゼ阻害であるため、濃度が高いと人間にも影響します。

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 「先端触媒構造反応リアルタイム計測ビームライン」が竣工
  2. 発展が続く触媒研究~京大より触媒研究の成果が相次いで発表される~…
  3. 「第55回国際化学オリンピック スイス大会」 日本代表が決定!:…
  4. MALDI-ToF MSを使用してCOVID-19ウイルスの鼻咽…
  5. 科学的発見を加速する新研究ツール「SciFinder n」を発表…
  6. 大気中のメタン量、横ばいに/温暖化防止に朗報か
  7. 期待のアルツハイマー型認知症治療薬がPIIへ‐富山化学
  8. ライオン、男性の体臭の原因物質「アンドロステノン」の解明とその抑…

注目情報

ピックアップ記事

  1. 創発型研究のススメー日本化学会「化学と工業:論説」より
  2. 未来を拓く多彩な色素材料
  3. 第55回「タンパク質を有機化学で操る」中村 浩之 教授
  4. Undruggable Target と PROTAC
  5. 化学研究特化型アプリまとめ
  6. アシル系保護基 Acyl Protective Group
  7. 第94回日本化学会付設展示会ケムステキャンペーン!Part II
  8. 95%以上が水の素材:アクアマテリアル
  9. 二酸化炭素をメタノールに変換する有機分子触媒
  10. 相撲と化学の意外な関係(?)

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2007年2月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728  

注目情報

最新記事

アクリルアミド類のanti-Michael型付加反応の開発ーPd触媒による反応中間体の安定性が鍵―

第622回のスポットライトリサーチは、東京理科大学大学院理学研究科(松田研究室)修士2年の茂呂 諒太…

エントロピーを表す記号はなぜSなのか

Tshozoです。エントロピーの後日談が8年経っても一向に進んでないのは私が熱力学に向いてないことの…

AI解析プラットフォーム Multi-Sigmaとは?

Multi-Sigmaは少ないデータからAIによる予測、要因分析、最適化まで解析可能なプラットフォー…

【11/20~22】第41回メディシナルケミストリーシンポジウム@京都

概要メディシナルケミストリーシンポジウムは、日本の創薬力の向上或いは関連研究分野…

有機電解合成のはなし ~アンモニア常温常圧合成のキー技術~

(出典:燃料アンモニアサプライチェーンの構築 | NEDO グリーンイノベーション基金)Ts…

光触媒でエステルを多電子還元する

第621回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域(魚住グループ)にて…

ケムステSlackが開設5周年を迎えました!

日本初の化学専用オープンコミュニティとして発足した「ケムステSlack」が、めで…

人事・DX推進のご担当者の方へ〜研究開発でDXを進めるには

開催日:2024/07/24 申込みはこちら■開催概要新たな技術が生まれ続けるVUCAな…

酵素を照らす新たな光!アミノ酸の酸化的クロスカップリング

酵素と可視光レドックス触媒を協働させる、アミノ酸の酸化的クロスカップリング反応が開発された。多様な非…

二元貴金属酸化物触媒によるC–H活性化: 分子状酸素を酸化剤とするアレーンとカルボン酸の酸化的カップリング

第620回のスポットライトリサーチは、横浜国立大学大学院工学研究院(本倉研究室)の長谷川 慎吾 助教…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP