[スポンサーリンク]

ケムステニュース

期待のアルツハイマー型認知症治療薬がPIIへ‐富山化学

[スポンサーリンク]

富山化学は2007年中にも、アルツハイマー型認知症治療剤を狙い米国でPI実施中の「T‐817MA」をPIIにステージアップさせる。また、新型インフルエンザ対策として期待されている抗インフルエンザウイルス剤「T‐705」を日米で臨床試験入りさせる。

T‐817MAは、神経細胞死の抑制と軸索や樹状突起の進展を促進する作用を併せ持つ結果が基礎的に得られている。アミロイド‐βを脳室内に注入して、神経細胞にダメージを与え認知機能障害になったラットを用いて行われた試験では、T‐817MAを2・5週間投与した結果、健康なラットと同程度の機能を維持し、進行を抑制効果が確認されている。また、アミロイド‐βを8週間注入し、より重度の障害を持ったラットに対して同剤を投与したところ、4週間の投与で認知機能が健康なラットと同程度にまで回復し、その後、1週間休薬した後も薬剤の効果が持続したことから,機能回復効果が確認されている。(引用:薬事日報)

 

最近好調ですね。新しい研究所第六研究所もつい先日完成したばかりですし。アルツハイマーの治療薬は確かに現在エーザイのアリセプトしかなく、現在相当勢いのあるエーザイの3割以上の売り上げを占める主力製品です。もちろんフェーズIIですから上市されるまではまだまだですが。

 

関連書籍

[amazonjs asin=”4862700470″ locale=”JP” title=”アルツハイマー病治療薬 ―服薬指導のためのQ&A”]
Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 創造化学研究所、環境負荷の少ない実証ベンチプラント稼動へ
  2. ベンゼンの害、低濃度でも 血液細胞に損傷
  3. グラクソ、糖尿病治療薬「ロシグリタゾン」が単独療法無効のリスクを…
  4. 「携帯」の電池で電車走る・福井大などが実験に成功
  5. 緑茶成分テアニンに抗ストレス作用、太陽化学、名大が確認
  6. 新たな製品から未承認成分検出 大津の会社製造
  7. 8億4400万円で和解 青色LED発明対価訴訟
  8. 有機合成反応で乳がん手術を改革

注目情報

ピックアップ記事

  1. 経営戦略を成功に導く知財戦略【実践事例集】
  2. 改正特許法が国会で成立
  3. ポンコツ博士の海外奮闘録 ケムステ異色連載記
  4. できる研究者の論文生産術―どうすれば『たくさん』書けるのか
  5. 化学で何がわかるかーあなたの化学、西暦何年レベル?ー
  6. 第20回 超分子から高分子へアプローチする ― Stuart Rowan教授
  7. 酸素を使った触媒的Dess–Martin型酸化
  8. 明るい未来へ~有機薄膜太陽電池でエネルギー変換効率7.4%~
  9. 多価飽和脂肪酸の固相合成と抗炎症性脂肪酸の発見—ペプチドのように脂質を合成し機能性分子を発見—
  10. 英語で授業/発表するときのいろは【アメリカで Ph.D. をとる: TA 奮闘記 その 1】

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2006年11月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  

注目情報

最新記事

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

第58回Vシンポ「天然物フィロソフィ2」を開催します!

第58回ケムステVシンポジウムの開催告知をさせて頂きます!今回のVシンポは、コロナ蔓延の年202…

第76回「目指すは生涯現役!ロマンを追い求めて」櫛田 創 助教

第76回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第75回「デジタル技術は化学研究を革新できるのか?」熊田佳菜子 主任研究員

第75回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第74回「理想的な医薬品原薬の製造法を目指して」細谷 昌弘 サブグループ長

第74回目の研究者インタビューは、第56回ケムステVシンポ「デバイスとともに進化する未来の化学」の講…

第57回ケムステVシンポ「祝ノーベル化学賞!金属有機構造体–MOF」を開催します!

第57回ケムステVシンポは、北川 進 先生らの2025年ノーベル化学賞受賞を記念して…

櫛田 創 Soh Kushida

櫛田 創(くしだそう)は日本の化学者である。筑波大学 数理物質系 物質工学域・助教。専門は物理化学、…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP