[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

レーン 超分子化学

 

内容

過去25年にわたって進展を遂げてきた超分子化学について、特定の例に裏づけされた体系的な考え方のもとに、その概念や発展の方向を述べる。

対象

超分子化学を学ぶ全ての人。

解説・評価

ノーベル賞化学者・ジャン=マリー・レーンの手による、超分子化学の体系的啓蒙・解説書

1995年刊行の”Supramolecular Chemistry:Concepts and Perspective”の邦訳である本書は、20年が経とうとしている現在の化学的知識を背景に読んでみても、まったく色あせて見えないという驚くべき内容の書物である。まれに見る格調の高さと、哲学的な深みを備える濃厚な内容となっている。

レーン自身の持つ卓抜した先見性・そして超分子化学の持つ一般原理とその魅力・思想体系に触れることのできる良書といえる。 まさに「超分子化学のバイブル」と呼ぶべき書物。

 

関連書籍

The following two tabs change content below.
cosine

cosine

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。 関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。 素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. 化学産業を担う人々のための実践的研究開発と企業戦略
  2. アート オブ プロセスケミストリー : メルク社プロセス研究所で…
  3. 【書籍】化学探偵Mr.キュリー3
  4. 天然物化学
  5. 有機合成の落とし穴
  6. 2016年4月の注目化学書籍
  7. Cyclopropanes in Organic Synthes…
  8. Heterocyclic Chemistry

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. フレーザー・ストッダート James Fraser Stoddart
  2. やまと根岸通り
  3. ハートウィグ有機遷移金属化学
  4. 東日本大震災から1年
  5. フランスの著名ブロガー、クリーム泡立器の事故で死亡
  6. アブノーマルNHC
  7. なぜあなたの研究は進まないのか?
  8. 活性二酸化マンガン Activated Manganese Dioxide (MnO2)
  9. メタンハイドレートの化学
  10. 白川英樹 Hideki Shirakawa

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

トーマス・レクタ Thomas Lectka

トーマス・レクタ (Thomas Lectka、19xx年xx月x日(デトロイト生)-)は、米国の有…

有機合成化学協会誌2017年12月号:四ヨウ化チタン・高機能金属ナノクラスター・ジシリルベンゼン・超分子タンパク質・マンノペプチマイシンアグリコン

2017年も残すところあとわずかですね。みなさまにとって2017年はどのような年でしたでしょうか。…

イミデートラジカルを経由するアルコールのβ位選択的C-Hアミノ化反応

オハイオ州立大学・David A. Nagibらは、脂肪族アルコールのラジカル関与型β位選択的C(s…

翻訳アルゴリズムで化学反応を予測、IBMの研究者が発表

有機化学を原子や分子ではなく、単語や文と考えることで、人工知能(AI)アルゴリズムを用いて化学反応を…

細胞をつなぐ秘密の輸送路

細胞から細く長く伸びるワイヤー状の管。サイトネームやトンネルナノチューブと呼ばれるこの管は、離れた細…

IGZO

インジウム (Indium) 、ガリウム (Gallium) 、亜鉛 (Zinc) 、酸素 (Oxy…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP