[スポンサーリンク]

化学書籍レビュー

English for Writing Research Papers

内容

Publishing your research in an international journal is key to your success in academia. This guide is based on a study of referees’ reports and letters from journal editors on reasons why papers written by non-native researchers are rejected due to problems with English usage. It draws on English-related errors from around 5000 papers written by non-native authors, 500 abstracts by PhD students, and over 1000 hours of teaching researchers how to write and present research papers. With easy-to-follow rules and tips, and with examples taken from published and unpublished papers, you will learn how to: prepare and structure a manuscript increase readability and reduce the number of mistakes you make in English by writing concisely, with no redundancy and no ambiguityplan and organize your paper, and structure each paragraph and each sentence so that the reader can easily follow the logical build-up towards various conclusionswrite a title and an abstract that will attract attention and be readdecide what to include in the various parts of the paper (Introduction, Methodology, Discussion etc) select from over 700 useful phrases highlight your claims and contributionavoid plagiarism and make it 100% clear whether you are referring to your own work or someone else’schoose the correct tenses and style (active or passive) Other books in the series: English for Presentations at International Conferences English for Academic Correspondence and Socializing English for Research: Usage, Style, and Grammar English for Academic Research: Grammar / Vocabulary / Writing Exercises Adrian Wallwork is the author of more than 20 ELT and EAP textbooks. He has trained several thousand PhD students and academics from 35 countries to prepare and give presentations. Since 1984 he has been revising research papers, and in 2009 he set up englishforacademics.com – a proofreading and editing service specifically for researchers.

(引用:書籍紹介ページより)

対象

大学院生以上、研究者

 

解説

以前紹介した英語プレゼンテーション能力向上のための書籍English for Presentations at International Conferencesの論文執筆版。著者は同様にAdrian Wallwork。全325ページ。

そもそも研究結果を公表するためには論文執筆は避けて通れない道である。いまさら言うまでもないが、論文は英語での執筆が国際的に研究結果を公表する確たる方法であり、非英語圏の研究者は少なからず「英語力」という意味で遅れをとっているのも事実である。それを補うために、勉強する必要があるが、適した書籍は人それぞれ。個人的な意見であるが、研究者ネイティブが執筆していて、事例が多く、かつ使えるフレーズなんてあるということが必要条件に思う。本書籍は、その必要条件は満たしている。

内容は、大まかにライティングスキル(PartI)、項目別の文章の書き方(Part II)があり、それぞれ細かな項目に分類されている。

Part Iでは、投稿論文誌の選び方からはじまり、その分野のレビューを参考にすること、1つ英語圏の文献を読み、参考にすることがよいと記載されている。その他にも、Introduction、Methods, Results, Disscussion, Conclusion などのセクションに分け、別ファイルで書いたほうが良いなど、すなわち、本当に論文をはじめに書こうとする研究者への指南書的な始まり方である(Chapter I)。ある程度慣れている方は読み飛ばしてもよいだろうし、もう一度基礎から学びなおしてもよいだろう。その後は単語の順番や文章の切り方を用例付きで紹介している(Chapter 2-3)。この部分はぜひ確認したほうが良いと思う。続いて、パラグラフと文の作り方、文章で簡潔に結果を述べる書き方、あいまいな表現の省き方、自身の研究結果の文章中でのハイライト方法など、読んでおくと良い内容が盛り沢山だ(Chapter 4-11)。ここまででおよそ書籍の半分。

PartIIでは、実際に項目別(Title, Abstract, Introduction, Conclusion)などに分かれて用例付きでしっかり紹介している(1つの項につき20-30ページ)。とくに論文で重要なIntroduction部分はよく読んでおきたいところだ。

最後に57の項目に分かれて、使えるフレーズ集がある。ちょっと気分を変えたい際や、こんな時どう書いたらいいんだろうと言うフレーズがよく記載されている。

というわけで、実は愛用にしているわけでもなく、さらっと読んでみただけだが、かなり参考になる気がする。最近自分流化学英語の域を脱出できない筆者としてはもう一度勉強してみようという気になった。価格も3000円ちょっとと安価なので、1冊手元において、時間が空いた時に読みこんでみたらいかがでしょうか。

 

関連書籍

 

関連動画

 

 

外部リンク

 

The following two tabs change content below.
webmaster
Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 菌・カビを知る・防ぐ60の知恵―プロ直伝 防菌・防カビの新常識
  2. 堂々たる夢 世界に日本人を認めさせた化学者・高峰譲吉の生涯
  3. 医薬品のプロセス化学
  4. 創薬化学―有機合成からのアプローチ
  5. 元素に恋して: マンガで出会う不思議なelementsの世界
  6. 日本にノーベル賞が来る理由
  7. 細胞の分子生物学/Molecular Biology of th…
  8. Handbook of Reagents for Organic…

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスファート:1-Butyl-3-methylimidazolium Hexafluorophosphate
  2. ChemDrawの使い方【作図編②:触媒サイクル】
  3. 超高性能プラスチック、微生物で原料を生産
  4. “Wakati Project” 低コストで農作物を保存する技術とは
  5. 緑色蛍光タンパク質を真似してRNAを光らせる
  6. アニオンUV硬化に有用な光塩基発生剤(PBG)
  7. 世界初!うつ病が客観的に診断可能に!?
  8. 森謙治 Kenji Mori
  9. ファージディスプレイでシステイン修飾法の配列選択性を見いだす
  10. 2014年ノーベル賞受賞者は誰に?ートムソン・ロイター引用栄誉賞2014発表ー

関連商品

注目情報

注目情報

最新記事

ボロン酸エステル/ヒドラゾンの協働が実現する強固な細胞Click反応

2017年、アルバータ大学・Dennis G. Hallらは、細胞毒性の低いボロン酸とジオール間での…

分子で作る惑星、その名もナノサターン!

2018年、東工大の豊田真司先生らによって、まるで土星を型どったような分子の合成が報告された。フラー…

磯部 寛之 Hiroyuki Isobe

磯部寛之(いそべひろゆき、1970年11月9日–東京都生まれ)は日本の有機化学者である。東京大学理学…

死海付近で臭素が漏洩

イスラエル警察は死海付近の向上から臭素が漏れだしたことを明らかにし、付近住民に自宅にとどまるよう呼び…

光触媒反応用途の青色LED光源を比較してみた

巷で大流行の可視光レドックス触媒反応ですが、筆者のラボでも活用するようになりました。しかし経…

宮沢賢治の元素図鑑

概要本書は宮沢賢治の作品に登場する元素を取り上げ、作品を入り口として各元素について解説した書…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP