[スポンサーリンク]

化学者のつぶやき

【動画】元素のうた―日本語バージョン

[スポンサーリンク]

先日ご紹介しましたTheodore Gray氏作のiPadアプリ・『元素図鑑』 がこのたびバージョンアップされ、「元素のうた」という楽曲が収録されました。書籍日本語版たる『元素図鑑』の発刊(10/23)を控えて、iPad版のほうも付加価値を高めよう、としているのだと思います。

この「元素のうた」は、以前「つぶやき」でも紹介した、Tom Lehrer氏製作の『The Element Song』という古典的楽曲をリメイクしたものです。

日本語版はピアノではなく電子音で構成され、よりスローテンポの曲調となっています。基本のメロディは同じにもかかわらず、オリジナルとはだいぶ違う曲になっています。子供向け教育番組でよく聞くタイプのメロディ、というのがまず聴いての印象ですね。
「誰にでも広く受け入れられる曲に」ということを念頭に、リメイクされたのかもしれません。オリジナルが公開されたのは1959年。当時知られていない、または名前のつけられていない元素はたくさんありました。日本語版ではそれについての配慮があり、良く聞いてみるとオリジナルでは歌われていない103~112番元素が、ちゃんと歌われています。一つ一つの元素名もちゃんと聞き取れる!これはすばらしい(笑)。

筆者個人としては、アップテンポで押韻の巧みなオリジナルのほうが、完成度の面でも好みではありますが・・・日本語版のほうも、これはこれで悪くないと思えますね。

ちなみにこのリメイクを行ったのは、トーマス・ハワード・リクテンスタイン氏。ドラムマニアなどの音ゲー系作曲で活躍している、日本在住のアメリカ人作曲家です。歌っているアンジェリーナとジェニファーは彼の娘とのこと。

(画像:Ladybug)

関連書籍

[amazonjs asin=”4422420046″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい元素図鑑”][amazonjs asin=”4422420089″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい化学反応図鑑”][amazonjs asin=”4422420062″ locale=”JP” title=”世界で一番美しい分子図鑑”]

関連リンク

Avatar photo

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。国立大学教員→国研研究員にクラスチェンジ。専門は有機合成化学、触媒化学、医薬化学、ペプチド/タンパク質化学。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. マルチディスプレイを活用していますか?
  2. カーボンニュートラル材料とマテリアルズ・インフォマティクス活用で…
  3. 蒸発面の傾きで固体膜のできかたが変わる-分散液乾燥による固体膜成…
  4. (-)-ウシクライドAの全合成と構造決定
  5. とにかく見やすい!論文チェックアプリの新定番『Researche…
  6. 反芳香族性を有する拡張型フタロシアニン
  7. in-situ放射光X線小角散実験から明らかにする牛乳のナノサイ…
  8. 有機合成化学総合講演会@静岡県立大

注目情報

ピックアップ記事

  1. スルホキシドの立体化学で1,4-ジカルボニル骨格合成を制す
  2. 錯体と有機化合物、触媒はどっち?
  3. 【書籍】機器分析ハンドブック1 有機・分光分析編
  4. 基底三重項炭化水素トリアンギュレンの単離に世界で初めて成功
  5. CSJカレントレビューシリーズ書評
  6. セメントから超電導物質 絶縁体のはずなのに
  7. 毒劇アップデート
  8. とあるカレイラの天然物〜Pallambins〜
  9. 不斉触媒 Asymmetric Catalysis
  10. ロナルド・ブレズロウ賞・受賞者一覧

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2010年10月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

最新記事

第54回複素環化学討論会 @ 東京大学

開催概要第54回複素環化学討論会日時:2025年10月9日(木)~10月11日(土)会場…

クソニンジンのはなし ~草餅の邪魔者~

Tshozoです。昔住んでいた社宅近くの空き地の斜面に結構な数の野草があって、中でもヨモギは春に…

ジアリールエテン縮環二量体の二閉環体の合成に成功

第 654回のスポットライトリサーチは、京都大学大学院松田研究室の 佐竹 来実さ…

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる…

触媒化学を基盤に展開される広範な研究

前回の記事でご紹介したとおり、触媒化学研究部門(触媒部門)では、触媒化学を基盤に…

「産総研・触媒化学研究部門」ってどんな研究所?

触媒化学融合研究センターの後継として、2025年に産総研内に設立された触媒化学研究部門は、「触媒化学…

Cell Press “Chem” 編集者 × 研究者トークセッション ~日本発のハイクオリティな化学研究を世界に~

ケムステでも以前取り上げた、Cell PressのChem。今回はChemの編集…

光励起で芳香族性を獲得する分子の構造ダイナミクスを解明!

第 654 回のスポットライトリサーチは、分子科学研究所 協奏分子システム研究セ…

藤多哲朗 Tetsuro Fujita

藤多 哲朗(ふじた てつろう、1931年1月4日 - 2017年1月1日)は日本の薬学者・天然物化学…

MI conference 2025開催のお知らせ

開催概要昨年エントリー1,400名超!MIに特化したカンファレンスを今年も開催近年、研究開発…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP