[スポンサーリンク]

世界の化学者データベース

スティーヴン・バックワルド Stephen L. Buchwald

[スポンサーリンク]

スティーヴン・L・バックワルド(Stephen L. Buchwald, 1955年xx月xx日-)は、米国の有機化学者である(写真:MIT Chemistry)。マサチューセッツ工科大学教授。遷移金属を用いる触媒反応の開発で著名。

経歴

1977 ブラウン大学 学士号取得
1982  ハーバード大学 博士号取得
1982 カリフォルニア工科大学 博士研究員 (Robert H. Grubbs教授)
1984 マサチューセッツ工科大学 助教授
1989 マサチューセッツ工科大学 准教授
1993 マサチューセッツ工科大学 教授

 

受賞歴

19xx アーサー・C・コープ スカラー賞
2000 ACS Organometallic Chemistry Award
2000 MERIT award
2005 CAS Science Spotlight Award
2006 American Chemical Society’s Award for Creative Work in Synthetic Organic Chemistry
2006 Siegfried Medal Award
2010 Gustavus J. Esselen Award for Chemistry
2013 Arthur C. Cope Award
2014 Linus Pauling Medal Award
2014 Ulysses Medal (University College Dublin)
2014 BBVA Frontiers in Knowledge Award
2016 William H. Nichols Medal
2019 Roger Adams Award in Organic Chemistry

 

研究

遷移金属触媒を用いる新規有機合成反応の開発

彼の名を冠するパラジウム触媒反応(Buchwald-Hartwigクロスカップリング)、および銅触媒によるアミノ化反応(Goldberg反応の触媒化)の業績が特に有名である。

buchwald_hartwig_coupling_1.gif
Buchwald-Hartwigクロスカップリング
goldberg_2.gif
Goldberg反応

Buchwald配位子(ジアルキルビアリールホスフィン配位子)の開発

コメント&その他

トムソンISI社の2007年度調査に依れば、化学分野での論文引用数は世界第13位となっています。

関連論文

  • Chung, C.Y., Khurana, V., Auluck, P. K., Tardiff, D. F., Mazzulli, J. R., Soldner, F. Baru, V., Lou, Y., Freyzon, Y., Cho, S., Mungenast, A., Muffat, J., Mitalipova, M., Pluth, M. D., Jui, N. T., Schüle, B., Lippard, S. J., Tsai, L., Krainc, D., Buchwald, S. L., Jaenisch, R. and Lindquist, S.Science, 2013, 342, 983.
  • Cho, E.J., Senecal, T.D., Kinzel, T., Zhang, Y., Watson, D.A., and Buchwald, S.L. Science, 2010, 328, 1679.
  • Watson, D.A., Su, M., Teverovskiy, G., Zhang, Y., Garcia-Fortanet, J., Kinzel, T. and Buchwald, S.L. Science 2009, 325, 1661.
  • Martin, R. and Buchwald, S.L. Acc. Chem. Res. 2008, 41, 1461.
  • Warner B.P.; Millar, S.P.; Broene, R.D.; Buchwald, S.L. Science, 1995, 269, 814.
  • Broene, R.D.; Buchwald, S.L. Science 1993, 261, 1696.

ケムステ内関連記事

関連試薬

東京化成工業

Xantphos: 4,5-Bis(diphenylphosphino)-9,9-dimethylxanthene

CAS: 161265-03-8

製品コード: B2709

値段: 1g 8400円 (2008.10.18 現在)

用途:配位子

説明:非常に活性の高いBuchwald-Hartwigクロスカップリングの配位子として用いられています

PdCl2(dppf): Dichloro[1,1′-bis(diphenylphosphino)ferrocene]palladium

CAS: 72287-26-4

製品コード: B2064

値段: 1g, 8100円 (2008.10.18 現在)

用途:有機金属触媒

説明: Buchwald-Hartwigクロスカップリングに一般的によく用いられる触媒です。

その他のPd触媒:Pd触媒 / Catalyst for Cross-coupling Reactions(TCIメール)

Aldrich

SPhos: 2-Dicyclohexylphosphino-2′,6′-dimethoxybiphenyl

分子量:410.53

CAS: 657408-07-6

製品コード: 638072

値段: 1g, 18,400円 (2008.10.22 現在)

用途:配位子

説明: 立体障害の大きな芳香族及び芳香族ヘテロ環ハロゲン化物の鈴木-宮浦反応全般に広く利用可能な配位子であるがBuchwald-Hartwigクロスカップリングにも用いられる。

XPhos: 2-Dicyclohexylphosphino-2′,4′,6′-triisopropylbiphenyl

分子量:476.72

CAS: 564483-18-7

製品コード: 638064

値段: 1g, 15,000円 (2008.10.22 現在)

用途:配位子

説明: Pd触媒による非活性な芳香族及び芳香族ヘテロ環塩化物とのカップリング反応に極めて有効です

文献:Billingsley, K.; Buchwald, S. L. J. Am. Chem. Soc. 2007, 129, 3358.

その他の配位子に関する記述:C-C, C-N, C-O結合生成のためのBuchwaldホスフィン配位子(Sigma-Aldrich有機合成関連製品)

 

関連書籍

外部リンク

cosine

cosine

投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

関連記事

  1. ブラッド・ペンテルート Bradley L. Pentelute…
  2. 谷野 圭持 Keiji Tanino
  3. ディーン・トースト F. Dean Toste
  4. マーティン・カープラス Martin Karplus
  5. ダグ・ステファン Douglas W. Stephan
  6. キャサリン・M・クラッデン Cathleen M. Crudde…
  7. 小坂田 耕太郎 Kohtaro Osakada
  8. 遠藤章 Akira Endo

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 武田薬品、14期連続で営業最高益に
  2. 求電子剤側で不斉を制御したアミノメチル化反応
  3. 新しい芳香族トリフルオロメチル化試薬
  4. 甲種危険物取扱者・合格体験記~cosine編
  5. 有機合成化学協会誌2018年10月号:生物発光・メタル化アミノ酸・メカノフルオロクロミズム・ジベンゾバレレン・シクロファン・クロミック分子・高複屈折性液晶・有機トランジスタ
  6. 世界を股にかける「国際学会/交流会 体験記」
  7. 光を吸わないはずの重原子化合物でも光反応が進行するのはなぜか?
  8. 第121回―「亜鉛勾配を検出する蛍光分子の開発」Lei Zhu教授
  9. ターボグリニャール試薬
  10. 学会会場でiPadを活用する①~手書きの講演ノートを取ろう!~

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

注目情報

注目情報

最新記事

第133回―「遺伝暗号リプログラミングと翻訳後修飾の研究」Jason Chin教授

第133回の海外化学者インタビューはジェイソン・チン教授です。ケンブリッジMRC分子生物学研究所のタ…

アメリカ大学院留学:卒業後の進路とインダストリー就活(3)

前回・前々回の記事では、アメリカのPhD取得後の進路について、一般的な進路やインダストリー就活の流れ…

リンだ!リンだ!ホスフィン触媒を用いたメチルアミノ化だ!

有機リン触媒とアリールボロン酸を用いたニトロメタンの還元的C–Nカップリング反応が報告された。本手法…

化学者のためのエレクトロニクス講座~次世代の通信技術編~

このシリーズでは、化学者のためのエレクトロニクス講座では半導体やその配線技術、フォトレジストやOLE…

第132回―「遷移金属触媒における超分子的アプローチ」Joost Reek教授

第132回の海外化学者インタビューはジュースト・リーク教授です。アムステルダム大学ファント・ホッフ分…

位置多様性・脱水素型クロスカップリング

第281回のスポットライトリサーチは、菅原真純 博士にお願いしました。菅原さんは理化学研究所…

エノールエーテルからα-三級ジアルキルエーテルをつくる

α-オキシラジカルを経るエノールエーテルのa位官能基化が開発された。種々のアルキルエノールエーテルと…

アメリカ大学院留学:卒業後の進路とインダストリー就活(2)

前回の記事では、アメリカのPhD取得後の進路について、一般的な進路や就活を始める時期について紹介しま…

Chem-Station Twitter

PAGE TOP