[スポンサーリンク]

ケムステニュース

デュポン子会社が植物性化学原料の出荷を開始

[スポンサーリンク]

プロピレングリコール

デュポンの子会社は11月27日、コーンシュガー(コーンスターチから作る砂糖)で出来たプロピレングリコール(商品名「バイオPDO」)の出荷を開始した。化学物質のプロピレングリコールは化粧品や洗剤、不凍剤などの原料に使われている。
?
?
?
?
製造するのは、デュポンと英製糖大手テート・アンド・ライルの合弁会社「デュポン・テート・アンド・ライル・バイオプロダクツ」社。テネシー州ルードンに、生産能力4万5000トンの工場を建てた。両社が共同開発した特殊な発酵方法で、石油の替わりにコーンシュガーを使ってプロピレングリコールを生産する。石油を原料としたプロピレングリコールに比べて生産時のエネルギー使用量は40%、二酸化炭素(CO2)排出量は20%削減できるという(引用:日経BPネット)。

 これで作られるのはソロナといわれる、テレフタル酸と1-3プロパンジオールを基本単位とするポリマーです。ソロナははカーペット繊維やアパレル原料など多様な用途に使われています。ただ、残念ながら原料がとうもろこしから使っても、ソロナは生分解性がなく環境にやさしくはありません。しかし、上述してあるようにエネルギーとCO2排出量の削減になるため、これからデュポンはこのソロナの原料を約4割このとうもろこしからつくったバイオPDOに変えるそうです。

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. パッションフルーツに「体内時計」遅らせる働き?
  2. ストラディバリウスの音色の秘密は「ニス」にあらず
  3. 米メルク、業績低迷長期化へ
  4. 科学:太古の海底に眠る特効薬
  5. Jエナジーと三菱化が鹿島製油所内に石化製品生産設備を700億円で…
  6. 日本で発展する化学向けAIと量子コンピューターテクノロジー
  7. 実現思いワクワク 夢語る日本の化学者
  8. 2009年ノーベル賞受賞者会議:会議の一部始終をオンラインで

コメント、感想はこちらへ

注目情報

ピックアップ記事

  1. 祝!明治日本の産業革命遺産 世界遺産登録
  2. DIC岡里帆の新作CMが公開
  3. 第19回次世代を担う有機化学シンポジウム
  4. 特許庁「グリーン早期審査・早期審理」の試行開始
  5. ADC薬基礎編: 着想の歴史的背景と小分子薬・抗体薬との比較
  6. プラズモンTLC:光の力でナノ粒子を自在に選別できる新原理クロマトグラフィー
  7. 米ファイザー、コレステロール薬の開発中止
  8. ヘルベルト・ワルトマン Herbert Waldmann
  9. NHC銅錯体の塩基を使わない直接的合成
  10. 学振申請書を磨き上げる11のポイント [文章編・前編]

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2006年12月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

注目情報

注目情報

最新記事

材料開発を効率化する、マテリアルズ・インフォマティクス人材活用のポイントと進め方

開催日:2023/06/07 申し込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化…

材料開発の変革をリードするスタートアップのデータサイエンティストとは?

開催日:2023/06/08  申し込みはこちら■開催概要MI-6はこの度シリーズAラウ…

世界で初めて有機半導体の”伝導帯バンド構造”の測定に成功!

第523回のスポットライトリサーチは、千葉大学 吉田研究室で博士課程を修了された佐藤 晴輝(さとう …

第3回「Matlantis User Conference」

株式会社Preferred Computational Chemistryは、7月21日(金)に第3…

第38回ケムステVシンポ「多様なキャリアに目を向ける:化学分野のAltac」を開催します!

本格的な夏はまだまだ先ですが、毎日かなり暖かくなってきました。皆様お変わりございませんでしょうか。…

フラノクマリン -グレープフルーツジュースと薬の飲み合わせ-

2023年2月に実施された第108回薬剤師国家試験において、スウィーティーという単語…

構造の多様性で変幻自在な色調変化を示す分子を開発!

第522回のスポットライトリサーチは、北海道大学 有機化学第一研究室(鈴木孝紀 研究室)で博士課程を…

マテリアルズ・インフォマティクス適用のためのテーマ検討の進め方とは?

開催日:2023/05/31 申し込みはこちら■開催概要近年、少子高齢化、働き手の不足の…

リングサイズで性質が変わる蛍光性芳香族ナノベルトの合成に成功

第521回のスポットライトリサーチは、名古屋大学大学院理学研究科理学専攻 物質・生命化学領域 有機化…

材料開発の変革をリードするスタートアップのプロダクト開発ポジションとは?

開催日:2023/06/01 申し込みはこちら■開催概要MI-6はこの度シリーズAラウン…

Chem-Station Twitter

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP