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万有製薬、つくば研究所を閉鎖

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万有製薬(東京都千代田区、マーク・ティムニー社長、03・6272・1000)は23日、つくば研究所を09年12月までに閉鎖すると発表した。親会社である米メルクの基礎研究に関するグローバル戦略の一環。つくば研究所で行っていた基礎研究はほかの研究拠点に移管する。つくば研究所に勤務している450人の処遇については検討中。
メルクは新戦略で、糖尿病・肥満、動脈硬化・循環器系疾患、筋骨格系・呼吸器系・免疫系・内分泌系疾患、がん、ニューロサイエンス・眼疾患、ワクチン、感染症の領域別に1拠点体制にすることを決めた。基礎研究部門は前臨床・臨床開発部門と同じ拠点で研究を進め、開発のスピードアップを図る。新戦略のもと基礎研究拠点は統合され、09年12月までに米国のシアトル、イタリアのローマの拠点も閉鎖される予定(引用:日刊工業新聞)。

2006年のグラクソスミスクライン筑波研究所、2007年のファイザー製薬中央研究所に続き、2008年はなんと万有製薬(メルク)のつくば研究所が閉鎖されるという事態に落ちリました。どうした製薬会社!特に外資系!

万有製薬はいわずとしれた世界第二位のメルクに買収され子会社となった製薬会社です。2005年、非常に売れ筋商品であった、バイオックス(VIOX、上図、COX2選択的阻害剤)の副作用により自己回収に追い込まれた後、バイオックスを用いて死亡した遺族による訴訟により、遺族に280億円の支払いを命じる判決がでました。その後も多くの訴訟に敗訴し、世界第二位の製薬企業が一時期傾きました。

それから3年、高脂血症治療薬アナセトラピブ(anacetrapib)の開発にも好調で、日本では新しい糖尿病治療薬であるジャヌビア(DPPIV inhibitor)の発売も予定されていただけに、ショッキングなニュースでした。

 

なによりも日本の製薬業界で研究を行うことを目指している若者にとってこのような出来事が多すぎる気がします。また、有機化学を専門とする若手研究者がアメリカで講演旅行できるメルク万有講演賞(MBLA)はどうなるのでしょうか。あの賞はアメリカでも非常に人気で、日本の若手の名前や力を示す絶好の賞であり、若手研究者の目指すところでもありました。是非続けてほしいものです。

 

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Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

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