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ロナルド・ブレズロウ Ronald Breslow

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ロナルド・ブレズロウ (Ronald Breslow、1931年3月14日-2017年10月25日)は、アメリカの化学者である(画像:コロンビア大学)。米コロンビア大学教授。

経歴

1931年、ローウェイ(ニュージャージー州)に生まれる。

1952 ハーバード大学 学士号取得
1955 ハーバード大学 博士号取得 (R.B.Woodward教授)
1955 ケンブリッジ大学 博士研究員 (Lord Todd教授)
1956 コロンビア大学 講師
19xx コロンビア大学 教授

1996年、アメリカ化学会会頭を歴任。

受賞歴

1966 ACS Award in Pure Chemistry
1966 Fresenius Award of Phi Lambda Upsilon
1969 Baekeland Medal
1972 Centenary Medal
1974 Harrison Howe Award
1977 Remsen Prize
1978 Roussel Prize in Steroids
1980 James Flack Norris Prize in Physical Organic Chemistry of ACS
1984 Richards Medal
1987 Arthur C. Cope Award
1988 Kenner Award
1989 Nichols Medal
1989 National Academy of Sciences Award in Chemistry
1990 the Allan Day Award
1990 Paracelsus Award and Medal of the Swiss Chemical Society
1991 U.S. National Medal of Science
1999 Priestley Medal
2000 New York City Mayor’s Award in Science
2002 ACS Bader Award in Bioorganic or Bioinorganic Chemistry
2002 Esselen Award for Chemistry
2003 Welch Award in Chemistry
2004 Willard Gibbs Award
2005 Kosolapoff Award
2006 Othmer Gold Medal
2006 Paul Gassman Medal
2007 Organic Syntheses/Wiley Award
2014 American Institute of Chemists Gold Medal

研究概要

シクロプロペニルカチオンの化学

cyclopropenylcation.gif

1957年にシクロプロペニルカチオンを発見した(関連記事:温故知新ケミストリー:シクロプロペニルカチオンを活用した有機合成)。[1]

チアミン触媒によるベンゾイン縮合反応の解析

thiamine.gif人工酵素

β-シクロデキストリン(β-CD)部位に相互作用・担持・触媒機能部位を付与し、β-CDと基質とのホスト-ゲスト相互作用を活用した反応系を多数開発した。これらの系を、世界で初めて人工酵素(artificial enzyme)と呼ぶ[1]。

生体模倣型化学(Biomimetic Chemistry)の開拓

以上の化学は生体内で進行する化学反応系を類似かつ密接な関連を持つ。ブレズロウはこの一連の研究成果をもとに生体模倣型化学という概念・研究領域を提唱する。すなわち生体低分子・高分子のもつ機能を模すことを狙って人工化合物を作り、生体に酷似した高機能物質を開発するという指針である。

HDAC阻害剤SAHAの発見

HDAC阻害剤であるsuberanilohydroxamic acid(SAHA;Vorinostat)を発見した。SAHAはHDACの活性中心に結合し、同部位に在る亜鉛イオンをキレート化する2006年に 最初のHDAC阻害剤として米国で発売された。

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(出展:C&ENより)

名言集

 

関連動画

 

コメント&その他

  1. 弟子としてRobert Grubbs、Larry Overman、Robert Bergmanなどの世界的化学者を輩出している。
  2. 70歳の誕生日記念(2001年)にアメリカ化学会の賞としてロナルド・ブレスロウ賞が設立された。生体模倣化学(Biomimetic Chemistry)にて傑出した業績をあげた研究者に授与
  3. Alanna Schepartz, Robert Bergman, Robert H. Grubbsらによって追悼記事が掲載されている。DOI: 10.1002/anie.201711641

関連文献

  1. Breslow, R. J. Am. Chem. Soc. 195779, 5318. doi:10.1021/ja01576a067
  2. Breslow, R.;  Overman, L. E.  J. Am. Chem. Soc. 1970, 92, 1075.
  3. M. S. Finnin, J. R. Donigian, A. Cohen, V. M. Richon, R. A. Rifkind, P. A. Marks, R. Breslow, and N. A. Pavletich, “Structures of a Histone Deacetylase Homologue Bound to the TSA and SAHA Inhibitors,” Nature 1999, 401, 188.  DOI: 10.1038/43710

関連書籍

 

外部リンク

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投稿者の記事一覧

博士(薬学)。Chem-Station副代表。現在国立大学教員として勤務中。専門は有機合成化学、主に触媒開発研究。
関心ある学問領域は三つ。すなわち、世界を創造する化学、世界を拡張させる情報科学、世界を世界たらしめる認知科学。
素晴らしければ何でも良い。どうでも良いことは心底どうでも良い。興味・趣味は様々だが、そのほとんどがメジャー地位を獲得してなさそうなのは仕様。

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